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ヴェニスの謝肉祭変奏曲 ヴェニスの民謡/ヴィズッティ編曲

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ヴェニスの謝肉祭変奏曲 "Carnival of Venice"  [作曲] ヴェニス民謡  [編曲] ヴィズッティ  [編成] トランペット10重奏 + pf. + perc.  [演奏時間] 5:30  [出版] 不明 トランペット吹きなら教則本で有名なアーバンによるヴェニスの謝肉祭が有名ですが、もともとヴェニス民謡でトランペットに限らずいろいろな編曲があるようです。 今回紹介するのは、現代屈指のピッコロ・トランペットの名手として知られている、オットーザウター率いる ”10人のミラクルトランペッター”のメンバーの一人、ヴィズッティによるヴェニスの謝肉祭変奏曲です。 ミラクルトランペッターというだけあって皆さんすごい超絶技巧連発! 出版されても演奏できませんが、おそらく未出版です。

サウンディングス B.バルマージュ作曲

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サウンディングス "Soundings"  [作曲] B.バルマージュ (Brian Balmages)  [編成] トランペット12重奏 + ティンパニ  [演奏時間] 2:30  [出版] Triplo Press  [グレード] 5  [楽譜入手先] Triplo Press 12のトランペットを3つのグループに分けて、 いたるところから上行形の音形が聞こえてくるとても華やかなファンファーレです。

トランペット四重奏のための「ベルズ」 小長谷宗一作曲

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トランペット四重奏のための「ベルズ」 "THE BELLS"  [作曲] 小長谷 宗一 (KONAGAYA, Sohichi)  [編成] トランペット4重奏   [演奏時間] 2:30  [最高音] F  [出版] ティーダ出版 (Teeda publishing)  [楽譜入手先] ティーダ出版  [楽譜サンプル] 楽譜サンプル 多くの吹奏楽の作・編曲を手掛ける小長谷宗一氏のトランペットアンサンブルです。 すべてベルトーンで構成された曲でなのですが、曲調はゆったりとしたアンダンテで 聞いていてとても心地いい曲です。 トランペットとと言うとどうしてもファンファーレのような騒がしいイメージが先行しますが、こんなこともできますよと自慢したくなるような作品です。 難度も高くなく、1stの最高音はFです。さすがに1stが初心者は難しいかもしれませんが、音のタイミングさえつかめば初心者でもなんとかなりそうな譜面です。 作曲家の立場からすると、前衛的で実験的な作品の方が価値があるのかもしれないですが、一般の奏者からすると、こういう簡単で耳馴染みのよい作品が嬉しいですね。

星に願いを リー・ハーライン作曲/大田桜子編曲

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星に願いを "When You Wish upon a Star"  [作曲] リー・ハーライン (Leigh Harline)  [編曲] 大田桜子  [編成] トランペット4重奏   [演奏時間] 3:30  [出版] ヤマハミュージックメディア  [楽譜入手先]  女声合唱 ディズニー・アカペラ・コーラス・セレクション ディズニー映画「ピノキオ」の主題歌 「星に願いを」です。 実は、この演奏は女声合唱の譜面を使用しました。ほぼそのまま演奏しています。 数少ないトランペットアンサンブルのレパートリーを広げるための実験の一つです。 女声合唱は音域もトランペットで無理なく演奏できるためほぼ変更することなく演奏できるものが多いです。 この「星に願いを」も下のGから上のGまでで演奏できます。 ただ、譜面はin Cですので同じ調で演奏するには読み替えが必要です。 また、アカペラ合唱ですのであまり休みはないため、最大4声部なので4重奏で演奏はできますがそのままだと若干きついと思われます。

ファイブスターシャイニング 清水大輔作曲

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ファイブスターシャイニング "5 Star Shining"  [作曲] 清水 大輔 (SHIMIZU, Daisuke )  [編成] トランペット5重奏   [演奏時間] 2:30  [出版] 東京ハッスルコピー  [楽譜入手先] 音ノート 吹奏楽作品を中心に手掛ける日本の若手作曲家として有名な清水大輔氏のトランペット5重奏です。 シエナウィンドオーケストラのトランペットパートのために作曲された作品のようです。 演奏会のオープニン等に相応しい爽やかで希望に満ちた感じの曲です。 プロのために書かれただけあって、作曲者ご本人の言うように”リズミックさと明快なメロディー”な雰囲気を作るのはなかなか難しそうです。 演奏は、明治大学交響楽団のトランペットパートの皆さんです。 明治大学交響楽団トランペットパート は毎年OBと合同でトランペットコンサートというトランペットだけの演奏会を開いているようです。 オリジナルの小編成のアンサンブルからトランペットオーケストラとでも言うべき30名近くの大所帯の演奏もしています。 曲もローマの松や火の鳥などオーケストラや吹奏楽でお馴染みの曲を自ら編曲しているようです。 トランペットアンサンブル団体が少ない中とても稀有な存在です。 

コンサート・ファンファーレ E.イウェイゼン作曲

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コンサート・ファンファーレ "Concert Fanfare"  [作曲] E.イウェイゼン (Eric Ewazen)  [編成] トランペット6重奏   [演奏時間] 2:30  [出版] Triplo Press  [グレード] 4  [楽譜入手先] ヤマハ・ミュージック・メディア  [楽譜サンプル] サンプル (Concert Fanfareで検索してください) 以前、紹介したE.イウェイゼン作曲の6重奏です。 (Youtubeの映像は8人で演奏していますが、おそらくアシと思われます。) とても颯爽とした軽快なファンファーレです。 どの曲も同じに聞こえるよ揶揄されるイウェイゼンですが、この曲に関してはの癖は影を潜めているようです。 グレードもそれほど高くはないようですが、1stはやはり高音が多く大変そうです。

喜歌劇「詩人と農夫」序曲 F.スッペ作曲

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喜歌劇「詩人と農夫」 序曲 "Poet and Peasant Overture"  [作曲] F.スッペ (Franz von Suppé)  [編曲] M.バーカー ( Matt Barker )  [編成] トランペット8重奏  [演奏時間] 7分  [出版] Eighth Note Publications  [楽譜入手先] Alfred Music (海外)  [楽譜サンプル] サンプルPDF 喜歌劇「詩人と農夫」序曲のトランペットアンサンブルバージョンです。 前半の美しさと後半の華やかさが見事にトランペットで表現されています。 編曲は元調のままのため、同じ響きが再現されていますが、前半はD-durとなるため、B管ではシャープ4つとなりなかなか演奏は難しいと思われます。 後半はB-durですが、速いパッセージの連続でかなりの技術が必要です。 また、1stの最高音はハイEsとなっており、ピッコロ必須です。 2012年のNTC(全米トランペットコンテスト)のアンサンブル部門で1位となったノースウェスト大学の演奏です。

おお、偉大なる神秘よ モートン・ローリゼン作曲

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おお、偉大なる神秘よ  "O Magnum Mysterium"  [作曲] モートン・ローリゼン (Morten Lauridsen)  [編曲] 不明  [編成] トランペット8重奏  [演奏時間] 6分  [出版] 不明  [オリジナル譜面] 合唱譜 詳しいことはわかりませんが、米陸軍バンドのトランペットアンサンブルが2014年の全米トランペットコンテスト(NTC)で演奏したものです。 オリジナルは、モートン・ローリゼンが作曲した同名の合唱曲のようですが、編曲者については言及がなく不明です。 とても美しいコラールですが、時折見せる不協和音がなんとも切ない雰囲気を醸し出しています。 ごまかしが全くきかない、歌い方、音程が命の曲です。 オリジナルの合唱に負けないくらい素晴らしい演奏です。 こちらがオリジナルの合唱版です。

第1旋法による8声のカンツォン G.ガブリエリ作曲

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第1旋法による8声のカンツォン  "Canzon primi toni a8"  [作曲] G.ガブリエリ (Giovanni Gabrieli)  [編曲] D.マーラット (David Marlatt)  [編成] トランペット8重奏  [演奏時間] 3分  [出版] Eighth Note Publications  [楽譜入手先] http://www.jwpepper.com/ (海外)  [サンプル譜面]  http://www.enpmusic.com/ G.ガブリエリは、ルネサンス期に活躍したヴェネツィアの作曲家です。 当時は、ツィンク(コルネット)とサックバットによって演奏されていたようです。 日本ではフィリップジョーンズブラスアンサンブルによって一躍有名になった、この~旋法によるカンツォンのシリーズは、特に第7旋法による8声のカンツォン第2番は有名で、今でもアンコンの金管8重奏(4Tp + 4Tb)でしばしば、演奏されます。 今回紹介するのは、そのトランペット8重奏版です。トロンボーンとの8重奏と比べ迫力はなくなりますが、完全に同一楽器ならではのサウンドの統一感が感じられます。 また、トランペットのみの編曲のため音程を上げており、演奏難度は上がりますが華やかさが増しています。 演奏は、なんと、シモン・ボリバル・ユース・オーケストラのトランペットパートで結成する、シモン・ボリバル・トランペットアンサンブルです。 シモン・ボリバル・ユース・オーケストラは若手指揮者として話題のグスターボ・ドゥダメルが率いるベネズエラのオーケストラです。

7声のソナタ ハ長調 ハインリヒ・ビーバー作曲

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7声のソナタ ハ長調  "Sonata a 7 C-Dur"  [作曲] ハインリヒ・ビーバー (BIBER, Heinrich Ignaz Franz von)  [編成] トランペット7重奏 +ティンパニ+通奏低音(オルガン)  [演奏時間] 5分  [出版] ドブリンガー社  [楽譜入手先] 【輸入楽譜】ビーバー, Heinrich Ignaz Franz von: 7声のソナタ ハ長調 [ ビーバー, Heinrich Ignaz Franz von ] バロック時代の古いアンサンブルです。7本のトランペットとティンパニ及び通奏低音のオルガンという構成です。 ハインリヒ・ビーバーはオーストリアの宮廷楽団の団長を務めた人物で、バイオリニスト・作曲家としても知られています。 この時代の曲を演奏するにはピッコロトランペットが必須でしょうね。 いつも思いますが、こういった曲をバロックトランペットで演奏していたというのが信じれらません。 曲はティンパニに導かれ1本2本と本数が増えていき、とても荘厳で華やかにはじまりす。 一旦落ち着き、ソリスティックな雰囲気となりますが、徐々に盛り上がります。 再度これを繰り返し、最後は、7本のトランペットの音のシャワが降り注ぐように華やかに幕を閉じます。

サイクロン E.モラレス作曲

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サイクロン  "Cyclone"  [作曲] エリック・モラレス (Eric Morales)  [編成] トランペット5重奏  [演奏時間] 7分  [出版] Morales Music  [楽譜入手先] アカデミアミュージック エリック・モラレス は、アメリカの作曲家でジャンルはクラシック、ジャズ、ポップスと多岐に渡るようですが、トランペットアンサンブルでも多くの作品を書いており、オリジナルのトランペットアンサンブル作品を書く今後も注目の作曲家です。 今回紹介する”サイクロン”もその中の一つで2007年に作曲された比較的新しい曲です。 プログラムノート/譜面サンプル にあるようにサイクロンの 差し迫る嵐、強まる風、台風の目などサイクロンの迫ってくる様子を表現したもののようです。 演奏の難度もある程度高いですが、芸術的な完成度も高く、フリューゲルホルンで表現される台風(サイクロン)の目の部分はとても美しく必聴に値する部分です。 <ケンタッキー大学の演奏> <米陸軍トランペットアンサンブルの演奏> どちらの演奏も素晴らしいですが、ケンタッキー大の演奏が好きです。 陸軍の方圧倒的にうまいですが、うますぎて嵐のような感じがしない。。。

フェスティバル・ファンファーレ J.トゥリン作曲

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フェスティバル・ファンファーレ  "Festival Fanfare"  [作曲] ジョセフ・トゥリン (Joseph Turrin)  [編成] トランペット8重奏、10重奏  [演奏時間] 1分30秒  [出版] Rosehill Music  [楽譜入手先]  アカデミア・ミュージック 、 Sheet Music Plus J.トゥリンの短くエキサイティングなファンファーレです。 どちらがオリジナルか不明ですが、8重奏版と10重奏+パーカッションのバージョンがあるようです。 譜面は10重奏+パーカッション版しか見つけられませんでした。 <8重奏版> <10重奏+パーカッション版>

6本のトランペットのための組曲 D.L. ホートン作曲

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6本のトランペットのための組曲  " S uite for Six T rumpets "  [作曲] D.L. ホートン (Dennis L. Horton)  [編成] トランペット6重奏  [演奏時間] 6分半  [構成] 3楽章構成    I. Allegro con brio    II. Lento    III. Presto  [出版] Elan Brass Impressions  [譜面入手先] http://www.hickeys.com/ 1989年に作曲された3楽章構成の組曲です。 トランペットアンサンブルに詳しい方は1楽章を聞いて何かピンと来ませんか? 実は プレスティの5本のトランペットのための組曲 をモチーフとして作曲されているんです。 それぞれ、 2楽章は Essay for Six Trumpets 、 3楽章は V. レイノルズのトランペット五重奏の為の音楽 をモチーフとしているようです。 更に巧妙なことに全楽章共通して、F,G,C,Bbという音形を使用しています。

トランペット五重奏の為の音楽 V. レイノルズ作曲

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トランペット五重奏の為の音楽  " Music for 5 trumpets "  [作曲] V. レイノルズ(Verne REYNOLDS)  [編成] トランペット5重奏  [演奏時間] 9分  [グレード] 5  [構成] 3楽章構成    I. Fanfare ファンファーレ    II. Chorale コラール    III. Finale フィナーレ  [出版] Robert King Music  [譜面入手先] V. レイノルズ/トランペット五重奏の為の音楽(AL28442/トランペット五重奏/輸入楽譜(T))【10P18Jun16】 レイノルズはアメリカの作曲家・ホルン奏者です。 軽快な速度のI.ファンファーレにつづき、II.の空虚な感じのするコラールはユニゾンから徐々に和音が厚みを増していきます。IIIのフィナーレは序奏のあと、絶えることなく交代で伴奏の刻みが続く中、旋律も交代しています。 グレードは5とやや高めです。ファンファーレは下降形ではあるものの跳躍が多く臨時記号も多いためなかなか難しそうです。5重奏割にユニゾンの箇所が多いため音程に気を使いそうです。

7本のトランペットのためのファンタジー E.イウェイゼン作曲

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7本のトランペットのためのファンタジー  " Fantasia for seven trumpets "  [作曲] E.イウェイゼン(E. Ewazen)  [編成] トランペット7重奏  [演奏時間] 8分  [グレード] 6  [出版] トリプロ出版(Triplo Press)  [譜面入手先] 楽譜 エワイゼン/7本のトランペットのためのファンタジア(TRP051/トランペット/輸入楽譜(T)) 【10P03Dec16】   sheetmusicplus.com E.イウェイゼンはアメリカの作曲家で、吹奏楽や金管楽器を中心とした作品が多く、注目の作曲家です。 彼を知るきっかけとなったのは、ニューヨーク・フィルの主席TP奏者、フィリップ・スミスのCDに収録されていた、トランペット、ヴァイオリン、ピアノのための三重奏です。 不思議な編成ですがとても良い曲で彼の虜になりました。 どれも同じように聞こえるという批判もあるようですが、他にない独特のリズムと響きが癖になります。 単一楽章の作品としては8分と長めの作品で、グレード6と若干高めですので、初見でというわけには行かないでしょう。 曲はやはり、独特の響きとリズムで始まり、中間部では美しくもどことなく悲しげな旋律を聞くことができます。最後は冒頭のテーマが再現され幕を閉じます。

ルイ・アームストロングのためのファンファーレ/トランペット二重奏

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"Fanfare for Louis, for 2 trumpets"  [作曲] M.アーノルド (Sir Malcolm Arnold)  [編成] トランペット2重奏  [演奏時間] 2分  [楽譜入手先] ミュージックストア・ジェイ・ピー このファンファーレはジャズの王様、ルイ・アームストロングの70歳の誕生日を祝うためにM.アーノルドが作曲したファンファーレです。 アーノルドは作曲家であり、トランペット奏者なのですが、トランペットを始めるきっかけとなったのがルイ・アームストロングの音楽に出会ったからだそうです。 アーノルドの全般的な特徴でもあるアンニュイ感はもしかするとジャズに原点があるのかもしれませんね。 アームストロングに捧げられただけあって、ニューオリンズジャズを彷彿とさせる曲調となっています。

トランペットアンサンブル(4~6重奏) 組曲「惑星」から木星 G.ホルスト/K.Zimmer2編曲

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組曲「惑星」から木星(ジュピター) トランペット4~6重奏   Jupiter, the Bringer of Jollity  [作曲] G.ホルスト (Gustav Holst)  [編曲] Koh Zimmer2  [編成] トランペット4~6重奏  [調性] 原調より2度下  [最高音] 1st: A 6th:ハイC (オプション演奏時 ハイD)  [演奏時間] 4分30秒  [楽譜入手先]  Piascore ホルストの木星をトランペットアンサンブルにしました。 ・1st~4thは必須  どのパートにも旋律が回るようにしています。 ・5th~6thはオプション ・5thは比較的、易しい ・6thは高音担当(最高音ハイD)のため比較的難しい(ピッコロで演奏可能) 通常のエンディングの他、簡単な代替エンディングもあります。 このエンディングを使用することで、一番有名な旋律部分(Andante maestoso)のみ演奏することができます。 5重奏 4重奏

2本のトランペットのための12の二重奏曲 J.S.バッハ作曲/J.G.モーティマー編曲

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2本のトランペットのための12の二重奏曲   12 Duos for 2 trumpets  [作曲] J.S. バッハ (J.S. Bach)  [編曲] J.G. モーティマー (J.G. Mortimer)  [編成] トランペット2重奏  [構成] 12曲構成    I. Prelude II. March III. Minuet IV. Minuet V. Bourree VI. Polonaise    VII. Minuet VIII. Musette IX. March X. Minuet XI. Invention XII. Invention  [グレード] 3-4  [出版社] EMR (EDITIONS MARC REIFT) 今回は、家に眠っていた譜面を演奏してみました。 曲の詳細は不明ですが、バッハの小品を12曲集めてトランペット用のデュオにしたもののようです。 その中から最初の前奏曲を演奏してみました。 グレードは3~4で譜面もそれほど難しいようには見えないのですが、実際に演奏してみると初見では聞かせられる状態ではありませんでした。 何度か挑戦してなんとか通るようにはなったものの生音だととても聞くに堪えないので倍管にしてリバーブを教会並にかけさせていただきました(^^; なんとかバッハならではの敬虔さが感じられるようになったのではないでしょか。 他にも、あの有名な誰でも聞いたことのメヌエットなどが含まれています。 (最近になってこのメヌエットはバッハの作品ではないことがわかったそうです) 譜面はこちら Bach: 12 Duos サンプルPDF

田園の絵/トランペット四重奏

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"Country Pictures"  [作曲] V.ブランド (Vassily BRANDT)  [編成] トランペット4重奏  [演奏時間] 8分  [構成] 3楽章構成    1. 教会にて (In the Church)    2. ライムの木の下で (Under a Lime tree)    3. 宴  (At the feast)  [出版社]  International Music Company  [譜面入手先]  ヤマハ・ミュージック 美しいコラールの教会にて、ゆったりとしたワルツ調のライムの木の下で 賑やかで楽しげな宴を思わせる軽快な曲調の宴の3曲構成です。 トランペットアンサンブルの組曲で派手でない導入の曲は珍しいですね。 この曲全体を象徴する1曲となっています。

トリプロプレス

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今日は、いつもと趣向を変えて、楽譜出版社の紹介です。 トリプロプレス(http://triplo.com/) は、トランペットアンサンブル専門の楽譜出版社です。 代表のJ.オルコット氏はマイアミ大学オックスフォード校のトランペット科の教授で主に彼の作編曲した作品を販売しています。 なんと!現在150以上の譜面があります。 編成別、難度別に探すことができ、サンプル音源(マイクのロゴ)、サンプル譜面(ト音記号)も豊富です。 PDF版は決済後メールにてダウンロード先URLが送付されるようです。 以下は、トリプロプレスにて取り扱っている譜面です。 トランペット三重奏 Three Snapshots(Nicole Piunno) ※最初の20秒はサウンドロゴです(笑)

2つのコルネットのための68のデュエット J.アーバン

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2本のコルネットのための68のデュエット   Sixty eight Duets for Two Cornets  [作曲/編曲] J.アーバン (J. Arban)  [編成] トランペット2重奏  [演奏時間] 30秒~数分以内の小品 68曲  [出版社] 全音楽譜出版社 金管奏者なら知らない人はいないと思いますが、あの黄色い(今は白いらしい)分厚い教則本アーバンの2巻に週力されているデュエットです。 民謡やオペラのアリアなどをコルネットの名手として知られるアーバンが編曲したものです。 初見でできそなものから少しさらわないとできなさそうなものまでいろいろありますが、 教則本だけあってフレージングや強弱など適切に指示があり、音楽的な表現を身につける上でとても勉強になります。 譜面はこちら アーバン金管教本(2) No.1 No.2 No.3 No.37、 43、51

6本のトランペットのための組曲 A.プログ作曲

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6本のトランペットのための組曲   Suite for Six Trumpets  [作曲] A.プログ (Anthony Plog )  [編成] トランペット6重奏  [演奏時間] 8分  [構成] 3楽章構成 (1.イントラーダ 2.コラール 3.フィナーレ)  [出版社] BIM (Editions Bim) アメリカの有名なトランペット奏者、アンソニープログはトランペットのためにいくつか作品がありますが、今回は、6重奏を紹介します。 不協和音を含む荘厳なファンファーレとベルトーンが印象的なイントラーダ、 寂しげで浮遊感漂うコラール、刻みとともに音楽が盛り上がっていくフィナーレ、 刻みの中で2楽章も断片的に顔を出し、 最後に冒頭のファンファーレが再現され膜を閉じます。   難度は不明ですが、高音や速いテンポでのベルトーンなど技術的に難しいと思われます。 楽譜はこちら プログ : 6本のトランペットのための組曲 (TP6) / Editions Bim 1.イントラーダ のみ

2本のトランペットのための協奏曲 A.ヴィヴァルディ作曲

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2本のトランペットのための協奏曲   Concerto for 2 Trumpets in C  [作曲] A.ヴィヴァルディ (Antonio Vivaldi )  [編成] トランペット2重奏 + 伴奏   [演奏時間] 7分  [最高音] ハイC  [構成] 3楽章構成 (2楽章なし) 有名なヴィヴァルディの2本のトランペットのための協奏曲です。 ヴィヴァルディの作品の中ではあまり重視されていないようですが、有名作曲家による重要なトランペットのレパートリーの一つです。 現代ではピッコロトランペットで演奏することが多いですが、 ヴィヴァルディの時代なので当時はナチュラルトランペットを演奏していたと思われます。 ピストンでも大変なのに信じられません。  2本の独奏トランペットと弦楽器の伴奏という編成ですが、ピアノ伴奏版もあります。 版権切れですのでISMLPで無料のPDF楽譜がてにはいります。 Concerto for 2 Trumpets in C major, RV 537(IMSLP) ピアノ伴奏版 こちらはナチュラルトランペットでの演奏です。

カンツォン S.シャイト作曲

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カンツォン   CANZON 'Cornetto'  [作曲] S.シャイト (S.SCHEIDT)  [編曲] R.キング、P.ジョーンズなど多数  [編成] トランペット4重奏   [演奏時間] 3分  [最高音] ラ (調性未指定)  [出版社] アルフォンス・ルデュック、チェスターなど多数  [楽譜入手先]  楽譜 シャイト/カンツォン・コルネット(CH55022/4本のトランペット(ジャストブラスシリーズ No. 10)/輸入楽譜(T)) なお、版権が切れているためリュート用とギター用の譜面がIMSLPで閲覧できます。 IMSLP Canzon 'Cornetto', SSWV 56 (Scheidt, Samuel) シャイトはバロック初期の作曲家で、金管アンサンブルの戦いの組曲で有名です。 コルネットのためのカンツォンという名前がついていますが、この時代のコルネット(ツィンク)は 唇を振動させて音を出す原理は同じですが、現代のものとは別物です。 詳しくは、 Wiki を御覧ください。 古い曲で版権切れのため、様々な編曲で様々楽器で演奏できるようになっています。 現在はトロンボーン4重奏版の方が有名かもしれません。 同じモチーフをタイミングをずらして掛け合うため、同楽器アンサンブルの良さを最大限に引き出せる曲です。 技術的にはそれほど難しくはありませんが、モチーフの出だしのタイミングがずれるため一人ひとりがきちんと演奏できる必要があります。

トランペット吹きの休日 アンダーソン作曲

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トランペット吹きの休日  "Bugler's Holiday"  [作曲] L.アンダーソン (L. Anderson)  [編成] トランペット3重奏(伴奏あり)  [最高音] ハイB  [演奏時間] 2分30秒 言わずもがな、超有名なトランペット3重奏です。 日本では、運動会などで小さいころから、よく耳にする曲ですので、聞いたことの人はいないでしょう。 オリジナルは、3本のトランペットとオーケストラのために書かれています。 トランペットの得意技、同音連打とベルトーンが効果的に使用されています。 オーケストラ伴奏以外でもいろいろなバージョンがあり、トランペットのみのアンサンブルもあります。 トランペット3重奏とピアノ伴奏版 [楽譜] トランペット吹きの休日【トランペット三重奏】【DM便送料無料】(BUGLER'S HOLIDAY (3 Tp)《輸入楽譜》 トランペット4重奏、9重奏、12重奏 http://www.sheetmusicplus.com/search?Ntt=bugler%27s+holiday+triplo アンダーソンはこの他にもトランペット独奏のために「トランペット吹きの子守歌」を書いており、 こちらは~休日とは打って変わってしっとりとしたメロディーが美しい曲です。 また、クリスマスソングの定番「そりすべり」では曲の最後にトランペットで馬のいななきを表現するという試みをしています。 その他、クラリネット、タイプライター、サンドペーパーなどいろいろな楽器(?)を主役にした曲がいくつかあり、とてもおもしろい作曲家です。

ファンファーレとアレグロ L.オストランスキー作曲

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ファンファーレとアレグロ   Fanfare and Allegro  [作曲] L.オストランスキ (Leroy Ostransky)  [編成] トランペット4重奏   [演奏時間] 4分  [編成] ファンファーレ(2分) アレグロ(2分)  [最高音] G  [出版社] ルバンク社 (RUBANK, Inc.) 題名の通り、ゆったりとしたMaestosoのファンファーレの部分とアレグロの部分で構成されています。 グレードは不明ですが、それほど難しいパッセージもなく初見でもある程度楽しめそうです。 詳しいことは不明ですが、オストランスキ(1918-1993)はアメリカの作曲家(音楽教育者)で、室内楽から交響曲(第1番~5番)、オペラなども幅広く手掛けており、ファンファーレとアレグロは1960年に発表されています。 ジャズ・ピアニストとして活躍した時期もあり、ジャズに関する著書あるようで、 前半の憂いのあるファンファーレにも影響していると思われます。 譜面はこちら ファンファーレとアレグロ

トランペット三重奏曲 Op.11 ムチンスキ作曲

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トランペット三重奏曲   Trumpet Trio Op.11  [作曲] R.ムチンスキ (Robert MUCZYNSKI)  [編成] トランペット3重奏   [演奏時間] 4分  [編成] 5楽章  [出版社] シャーマー出版 (G. Schirmer, Inc.) 2楽章を除き全楽章が非常に短い1分以下で全体でも4分程度の全5楽章のトリオです。 全体的に不思議な雰囲気で個性的な面白い作品です。 長時間演奏に不向きなトランペットには非常にありがたいのですが、 聞き手は若干物足りなさを感じるかも知れません。 もう少し展開してほしいと思う箇所も幾つかありますね。 グレードは不明ですが、それほど高くないように聞こえます。 譜面はこちら 【輸入楽譜】ムチンスキ, Robert: トランペット三重奏曲 Op.11/1 [ ムチンスキ, Robert ]

12の演奏会用小品 V.ネリベル作曲

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12の演奏会用小品  "12 Concert Pieces"  [作曲] V.ネリベル(Vaclav Nelhybel)  [編成] トランペット3重奏  [構成] 12曲  [演奏時間] 10分  [グレード] 5  [出版社] ベルウィン社(Belwin, Inc.)  [楽譜入手先]  ネリベル, Vaclav: 12の演奏会用小品 [ ネリベル, Vaclav ] 管弦楽から室内楽まで幅広く作品があり、特に吹奏楽ではフェスティーボ、交響的断章などで知られる、V.ネリベルのトランペット3重奏です。 アンサンブル作品ではクラリネット8重奏のコラールと舞曲が有名ですが、トランペットのアンサンブルもあったんですね。しかも、小品で12曲も。 どの曲もネリベルの個性が溢れており、フェスティーボに通ずる素朴さ敬虔さを感じます。 グレードは5となっていますが、それほど難しい様には感じません。 どの曲も30秒~1分と短いため、やりやすい曲だけ集めてもそれなりの曲として成り立ちそうです。

There's A Great Day Coming W.L.トンプソン作曲/エヴァーソン編曲

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There's A Great Day Coming for Six Trumpets  [作曲] W.L.トンプソン(W.L.Thompson)  [編曲] T.R.エヴァーソン(Terry.R.Everson)  [編成] トランペット6重奏  [演奏時間] 3分30秒  [出版] エヴァーソン・ミュージック (TREverson Music) アメリカの古いゴスペル"There's A Great Day Coming "を6本のトランペットのためにジャズ風にアレンジしたものです。 とってもかっこいい仕上がりになっています。 言わずもがな難度は不明ですが、プロレベルでなければ演奏は難しいと思われます。 最後7人になっているのは、この方のアレンジと思われます。 譜面はこちら (ネット販売の国内での取り扱いはなさそうです。) 原曲は以下のとおり素朴な民謡調の曲です。

セント・エドモンズベリーのためのファンファーレ B.ブリテン作曲

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セント・エドモンズベリーのためのファンファーレ     Fanfare for St. Edmundsbury  [作曲] B.ブリテン (Benjamin Britten)  [編成] トランペット3重奏  [演奏時間] 3分  [出版社] ブージー・アンド・ホークス (Boosey And Hawkes) 青少年のための管弦楽入門などで知られるイギリスの作曲家、B.ブリテンが1959年に書いたファンファーレです。   wiki によるとイギリスの都市、ベリーセントエドモンズのセント・エドモンズベリー大聖堂で1959年に行われた マグナ・カルタ野外劇 のために書かれたようです。 聖エドモンズ墓地の為のファンファールと訳されているものが多いようですが、地名と考えるとセント・エドモンズベリーのためのファンファーレと訳す方が自然な気がします。 3人の奏者がそれぞれ独奏で旋律を演奏し、最後それぞれの旋律のモチーフを同時に演奏します。 モダントランペットのために書かれてはいますが、各パートそれぞれ別の音を基音とする自然倍音で書かれているため、理論的にはナチュラルトランペットでも演奏できるはずです。 おそらく 、中世を意識しているものと思われます。 それぞれは素朴な音階なのに、中盤では別の調性が混じりあうため現代音楽のように聞こえ途中から和音を形成し始め最後はきちんとした和音で終わる不思議なファンファーレです。 難度はそれほど高くないように聞こえますが、前半はそれぞれ、どソロなので誤魔化しはききません。 【輸入楽譜】ブリテン, Benjamin: 聖エドモンズ墓地のためのファンファーレ [ ブリテン, Benjamin ]  

七重奏曲 変ホ長調 サン=サーンス作曲

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今回は変わり種の紹介です。   七重奏曲 作品65  "Septet Op.65"  [作曲] サン=サーンス(C.Saint-Saëns)  [編成] 7重奏(トランペット+ピアノ+弦楽4重奏+コントラバス)  [演奏時間] 17分  [構成] 4楽章  [最高音] ハイEs 純粋なトランペットだけのアンサンブルではありませんが、動物の謝肉祭やオルガンつき交響曲で有名な大家、サン=サーンスが書いたトランペットが主役の変わった編成のアンサンブルです。 詳しい説明は ウィキペディア 七重奏曲_(サン=サーンス) に譲りますが、 ピアノと弦楽器が加わるため、ピアノとトランペットの協奏曲の様でもあります。 なんと最後にハイEs!があります。オプションでオクターブ下も選べるようですが。 有名な作曲家がトランペットをフューチャーして作曲したというだけでも価値がありますね。 譜面はIMSLPにて無料で手に入ります。 IMSLP

胃腸薬の主題による4つの変奏曲 マルセル・ケンツビッチ作曲

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胃腸薬の主題による4つの変奏曲 QUATRE VARIATIONS sur un Theme de SE16GAN  [作曲] M. ケンツビッチ (Marcel.Kentsubitsch)  [編成] トランペット5重奏  [演奏時間] 4分半  [最高音] ハイD (ピッコロTp)  [難度] A  [構成] 主題~◎●丸達の行進     第一変奏 ワルツを踊る◎●丸     第二変奏 ◎●丸達の点呼の時間     第三変奏 恋をする◎●丸     第四変奏 下痢軍と戦う◎●丸     ◎●丸の勝利の歌(終曲) ご存知の方も多いとは思いますケンツビッチとは、元N響主席Tp奏者の津堅直弘さんの作編曲時のペンネームです。 この作品は言うまでもなくあの正露丸のサウンドロゴをテーマに変奏曲にしたものですが、 発表当時は堂々と正露丸の~となっていたそうですが、昨今の音まで商標登録するという流れの中で胃腸薬となったようです。 津堅さんご本人の演奏は、N響メンバー主体で構成される TRUMPETS 5 のCD TRUMPETS 5 vol.2 に収録されています。 今でも少ないですが、このCDが発売された20年以上前は国内のプロによるトランペットアンサンブルのCDはほとんどなくとても貴重なものでした。 曲の内容は、 チャイコの眠りの森のワルツのような第一変奏や一音ずつ別の奏者が受け持ってテーマが聞こえてくる第二変奏、とてもロマンチックでな仕上がりになっている第三変奏など、 聴く分にはとてもおもしろい構成です。 難度はやはり高く、A となっており、ピッコロ持ち替えでハイDまで出てきたり、第四変奏の細かいパッセージあったりと、そう簡単に演奏できるものではないレベルです。 譜面はこちら で手にはいります。

トランペットアンサンブル(4重奏) アンダンテ・モデラート 歌劇「カルメン」より

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今回も自作のアンサンブル編曲の紹介です。 トランペット4重奏 歌劇「カルメン」より第1幕への前奏曲 に引き続きカルメンからアンダンテ・モデラートです。 歌劇「カルメン」~アンダンテ・モデラート  "Andante moderato from Opera 'Carmen'"  [作曲] G.ビゼー (G. Bizet)  [編成] トランペット4-5重奏  [最高音] 五線の上のGb(オプション選択時 H)  [演奏時間] 1分20秒  [移調]半音下げ 第一幕への前奏曲と同様のコンセプトで編曲しています。 トランペットアンサンブルというと、プロでなければ演奏不能なものや 逆に簡単過ぎるものが多いように思います。 そこで編曲にあたって、  ・アマチュアでも演奏可能に  ・なるべく原曲に忠実に  ・でも簡単過ぎず、ある程度楽しめる  ・各パートの難度に偏りがない ように心がけました。 さらに、今回は実験的に弦楽器のトレモロ(刻み)を再現するべく、同音の替え指を使って トレモロを演奏しています。 例えば、チューニングのBbなら開放と2,3を交互に押さえるというものです。 かなりリバーブ(残響)を強めにしたため、なかなかいい感じに仕上がりました。 残響がデッドな場所では、トレモロにせず通常の伸ばしにした方がいいかもしれません。 4重奏またはオプショの5thを追加して5重奏で演奏できます。 ただいま、ダウンロード公開調整中です。

3つのトランペットのための組曲 トマジ作曲

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3つのトランペットのための組曲  "Suite pour trois trompettes"  [作曲] H.トマジ (Henri Tomasi)  [編成] トランペット3重奏  [演奏時間] 7分  [構成] 3楽章構成    I.  ハバネラ(Havanaise)    II. エーゲのレント(Lento Egeen)    III.ボリビアのダンス(Danse Bolivienne)  [出版] Alphonse Leduc(アルフォンス ルデュック社) トマジといえば、トランペット協奏曲が有名ですね。 レパートリーの少ないトランペット協奏曲の中でも定番でコンクールのトランペット部門などでも課題曲として使用されるほど有名な曲なのですが、3重奏もあるんですね。 曲調はなんとも独特で同じフランスの作曲家の ボザの2本のトランペットのための「対話」 に通ずるものが感じられます。 各楽章、別々の民族舞曲を題材にしており、ミュートで始まる気だるい曲調のハバネラ、 短く不思議なメロディーを変奏していくエーゲのレント、 再度、ミュートで始まるトッカータ風のボリビアのダンスから成ります。 グレードは不明ですが、緊張感のある場面で高音があることを除けば比較的演奏可能な部類と思われます。 譜面はこちら 楽譜 AB 236 3つのトランペットのための組曲/トマジ作曲(Trumpet三重奏)(金管アンサンブル/Rocket(輸入楽譜)) 【10P18Jun16】

トランペット2重奏 「バイヴァランスIX」 池辺 晋一郎 作曲

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今回紹介するのは、池辺 晋一郎さんのトランペット2重奏です。 バイヴァランスIX 2人のトランペット奏者のために  "BIVALENCE IX" for Two Trumpeters  [作曲] 池辺 晋一郎  [編成] トランペット2重奏  [演奏時間] 7分  [出版] 全音楽譜出版社  [最高音] ハイC   池辺さんといえば、日本を代表する作曲家の一人で、以前N響アワーの司会をされていたのでご存知の方も多いと思います。 バイヴァランスは同一楽器の2重奏のシリーズでIXがトランペットのために書かれたものです。 演奏を聞くと譜面は見ていませんが、相当な技術体力が必要なことがわかると思います。 面白いのは16分音符の刻みをどちらかがやっているので、絶え間なく刻みが聞こえてくるところです。 あたかも16分音符の伴奏と旋律をそれぞれで吹いているように聞こえます。 最初はハーマンミュートの軸ありで浮遊感のある旋律ではじまります。 途中でミュートの軸を取ります。ジャズもお馴染みのチリチリとした音質で怪しげな旋律となります。 最後にミュートと取り、緊張感のある旋律になります。 最後までオープンで徐々に高音かつ跳躍が激しくなり盛り上って行きます。 最後は二人で16分音符を刻んだあと、それぞれ上行・下行音形で別れて終了となります。 楽譜はこちらで手に入ります 池辺 晋一郎 バイヴァランスIX 2人のトランペット奏者のために 全音楽譜出版社 作曲家ご本人のインタビューです。作曲家本人も大変だと認めていますね(^ ^; アマチュアには到底演奏不可能と思われますが、 トランペットの可能性を模索する実験的な作品ですね。

2本のトランペットのための「対話」 E.ボザ作曲

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今回は、シンプルな2重奏の紹介です。 管楽器のためのソロ曲、アンサンブルが多く、管楽器奏者には割りと有名であろうボザのトランペット2重奏です。 2本のトランペットのための「対話」  "DIALOGUE pour deux Trompettes"  [作曲] E.ボザ (E.Bozza)  [編成] トランペット2重奏  [演奏時間] 7分半  [構成] 3楽章構成  [出版] Alphonse Leduc(アルフォンス ルデュック社)  [最高音] シ(五線 上第二間) 調が未記載のため実音不明 ボザの曲はどれも不思議な感じのする作品が多いのですがこの曲も例外なく、ボザ節が炸裂しています。 3楽章構成で、 5度の和音でファンファーレで始まり、全体的にどこか淋しげで素朴な感じのする1楽章、 松葉のついた伴奏がどことなく気怠く、懐かしさも感じる、緩徐楽章の2楽章、 行進曲風ファンファーレの冒頭にのスペイン風の軽快なラストで曲を締めくくります。 ところどころフェルマータが入るので楽章がもっと多く聞こえるかもしれません。 グレードの表記はありませんが、in Bで演奏すれば、それほど難度は高くは無いでしょう。 (調性の指定がないためもしかするとin Cで書かれているかも知れません。その可能性は高い) ただ、2重奏なのでごまかしはききませんし、この独特な感覚をものにするのはなかなか大変でしょう。 この演奏はin Cで演奏しています。最高音ハイHです。 譜面はこちら 【トランペット二重奏曲】 ボザ : ダイアローグ (ルデュック出版)

FANFARE for 5 TRUMPETS

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今回紹介するのは、 Jacques Petitののファンファーレです。 また、うちに眠っていた譜面を演奏してみました。 5本のトランペットのためのファンファーレ  "FANFARE pour 5 Trompettes"  [作曲] J.プティ (J.Petit)  [編成] トランペット5重奏  [演奏時間] 1分半  [出版] INTERNATIONAL MUSIC DIFFUSION (IMD出版)  [出版年]1982年  [最高音] ラ(五線 上第一線) 調が未記載のため実音不明 残念ながら作曲者・楽曲の背景などの情報は一切不明です。 構成は、提示部のファンファーレとそれをモチーフに展開した緩やかな音形の部分、 この部分の最後はきれいなdurで一瞬解決して救われた感があるのですが 再度、同じモチーフが復活し、不協和音ぐりぐりの上行形の刻みによって盛り上がり、 冒頭のファンファーレの再現で幕を閉じます。 調性の指定がないので in B で演奏しました。 指定がないので in Cの可能性が高いかもしれません。)

National Trumpet Competition

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今日紹介するのは、アメリカで毎年春に行われている National Trumpet Competition です。 日本でもアンサンブルコンテストやソロのコンテストは行われていますが、 NTCのすごいところは人数に関わらず全てトランペットということ! ソロからアンサンブルまでいくつか部門があり、アメリカらしいのがそれぞれにスポンサーがついています。 以下の映像は2015年のスモールトランペットアンサンブル部門の優勝者のオクラホマ州立大です。ちなみにこの部門のスポンサーは金管楽器メーカーのゲッツェンです。 曲目は誰でも一度は耳にしたことのあるJ.S.バッハの「トッカータとフーガ」の編曲版です。 編曲者は不明ですが、かなり難度の高い編曲であることがわかります。 冒頭は目の覚めるようなピッコロのハイトーンで始まるのが印象的です。これだけでこの団体うまい!ってのがわかってしまいます。 C管を中心にピッコロ、フリューゲルを持ち替えているため音色に深みがでています。面白いのが静かな場面で全員が後ろを向いてしまっています。大きくなるにしたがって演奏しながら前を向いています。音響的にも視覚的にも面白い方法です。 角度をつける方法は知っていましたが完全に後ろと言うのは初めて見ました。 来年は、コロラド州デンバーで3月23~26の日程で行われるようです。

ホフナングファンファーレ M.アーノルド作曲

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ピーター・ルー序曲や第六の幸福をもたらす宿などで吹奏楽ではとても有名な作曲家、M.アーノルドのファンファーレです。 この曲、実はなんと36本!のトランペットのために書かれています。 (訂正)アーノルドが書いたオリジナルは18本のTpと18本のバストランペット(トロンボーンまたはユーフォニウムでも可)だそうです。 「ホフナング ファンファーレ」  "A HOFFNUNG FANFARE"  [作曲] M.アーノルド (M.Arnold)  [編成] トランペット32重奏 (トランペット6重奏✕6グループ)  [演奏時間] 2~2分半  [出版] Triplo Press(トリプロ出版)  [グレード] 4  [最高音]ハイB   これだけ居れば華やかでないわけがない!あちこちから音が降り注ぎます。 やはりアーノルドの癖というか味が出ていますね。 James Olcottによる12本に編曲しなおしたバージョンもあります。 14本あるのはおそらく2本アシなんでしょう。 このファンファーレのタイトルのホフナングとは人名で、イギリスでは有名なユーモリスト/漫画家で彼が亡くなった翌年追悼のために書かれたようです。 ホフナング氏は、冗談音楽の祭典で知られるホフナング音楽祭の創設者で、M.アーノルドはこの音楽祭のために「大大序曲」を作曲をしており、掃除機やデッキブラシをオーケストラと共演させています。 譜面はこちら。(ネットでは海外のサイトでしか譜面がありませんでした。) http://www.sheetmusicplus.com/title/a-hoffnung-fanfare-sheet-music/19968573 12重奏版はこちら http://www.sheetmusicplus.com/title/a-hoffnung-fanfare-sheet-music/19968542

5本のトランペットのための組曲/トランペット五重奏

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 "Suite for Five Trumpets"  [作曲] R.プレスティ (R.Presti)  [編成] トランペット5重奏  [演奏時間] 6分半~7分  [出版] Shawnee Press(ショーニー)  [グレード]5  [構成]3楽章構成    1.イントラーダ Intrada    2.コラール   Chorale    3.フィナーレ Finale  [楽譜入手先]  エイブルマート 今回紹介するのは、R.プレスティの「5本のトランペットのための組曲 」です。 以前のブログ  貴重なCD?  で紹介したContrasts for trumpetsにも収録されており、 トランペット5重奏といえば、最初に挙がるのがこの曲ではないかというぐらい有名な曲です。 華やかなでキャッチーなメロディのファンファーレ風の1楽章、 若干の憂いと透明感のある美しいコラールの2楽章、 1楽章のファンファーレの音の動きを反転したような音形で始まり、 2楽章のコラールのような美しい旋律を経て、再び冒頭の旋律が登場し、一瞬1楽章のメロディーが再現され幕を閉じます。 どちらが先に作曲されたかわかりませんが、 曲の造りが、シンプソンの ソナチネ に似ていますね。 難度は若干こちらのほうが難しいような気がします。 【取寄品】AB359 輸入 5本のトランペットのための組曲【トランペット五重奏】【楽譜】【送料無料】【smtb-u】[音符クリッププレゼント] 価格:3088円(税込、送料無料) (2017/8/18時点)

トランペットアンサンブル(4重奏)「メサイア」よりファイナル・コーラス

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今回はうちに眠っていた以前購入した譜面を演奏してみました。 「メサイア」よりファイナル・コーラス  [作曲] G.F.ヘンデル(Handel)  [編曲] カイザーショット(Kaisershot)  [編成] トランペット4重奏  [演奏時間] 1:40  [移調]3度下  [最高音]ハイB  [出版] Kendor Music Inc (ケンドール)  [グレード] 3.5 タイトルはファイナル・コーラスとなっていますが、本当に約2時間半に渡る三部構成の最後、第三部の最後のWorthy is the Lamb.(ほふられた小羊こそは…) の途中で登場するコーラスです。 宗教的な意味は知りませんが、華やかで豪華な印象の楽曲です。 実際は、D-durなので3度低く編曲されています。 見た目は簡単そうな譜面でしたが、低音の16分音符が指がまわらなかったり、 掛け合いのための休符のカウントを間違えそうになったりと意外と苦戦しました。 響きのある場所で演奏するとなかなか雰囲気が出るかもしれません。 原曲↓(1:12あたりから) 譜面は以下で購入できます。 ヘンデル : ファイナル・コーラス「メサイア」より (TP4) / ケンドール 価格:1836円(税込、送料別)

トランペット4重奏 ドリーミング・トランペット   真島 俊夫 作曲

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数少ないトランペットアンサンブルのオリジナル曲の中でも更に少ない邦人作曲家のものを紹介します。 ― トランペット4重奏 ― 真島 俊夫 作曲 「ドリーミング・トランペット」 タイトル通り、夢見心地にさせてくれるようなゆったりとした美しい4重奏です。 演奏時間は約1分半。技術的な難度もそれほど高くないようです。 真島さんは吹奏楽では知らない人はいないであろう有名な作・編曲家ですが 残念ながら先日、亡くなられました。ご冥福をお祈りします。 楽譜は、東芝EMIの『実践・吹奏楽指導全集』G-2に収録されているようです。 ネットで探してみましたが、残念ながら絶版になっているようです。

歌劇「カルメン」より第1幕への前奏曲(闘牛士)/トランペット4重奏

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"Les Toréadors"  [作曲] G.ビゼー (G. Bizet)  [編成] トランペット4重奏  [演奏時間] 2:00  [最高音]  1st F、7th(オプションパート)ハイC  [出版] 未定  [楽譜入手先] 未定  今回紹介するのは、トランペット4重奏 歌劇「カルメン」より第1幕への前奏曲です。 2015年2月からリリースしている記念すべき最初の編曲作品です。 ※一部、改訂再録音しました。

貴重なCD?

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Contrast for Trumpets うちのCD棚にある いつ買ったのかも覚えていないCDですが、アマゾンで見ると新品で 何と、 20,217円! 中古で1件1,499円もありますが、中には5万を超えるものも! 内容はというと、当時あまり良く知らずに買ったのですが、 あのシカゴ響のハーセスがメンバーに居るではありませんか! 他にも豪華なメンツ。 このアンサンブルは常設ではないようでこの時だけの録音。 演奏はというともちろん、ピカ一。アマチュアにはなかなか真似できない。 確かに貴重なCDです。 収録曲は以下です。 1.Concertino for Piccolo (Jan Koetsier) 2.Soundings (Gary White) 3.Drei Trompeten Quartette (Ernst Friese) 4.Suite for Six Trumpets (Anthony Plog) 5.Suite for Five Trumpets (Ronald Lo Presti) 6.Five Steps to Answer (Wolf Escher) 7.Fanfare (Alberto Ginastera) 8.Fanfare and Fugue (Jan Bach) 以下サイトで試聴できます。 https://worldofbrass.7dgtl.com/releases/2143459 あまり馴染みがないものばかり(というかTPアンサンブル自体あまりメジャーな曲がないか) ですが、中には割りと有名であろう5.の5本のトランペットのための組曲も入っています。 7.はエスタンシアで有名なヒナステラのファンファーレです。 2.のSoundingsはエコーのように5人が掛け合います。なかなかおもしろく 指向性のあるトランペットの特性をうまく利用している曲だと思います。 譜面は見ていませんがおそらく難しいでしょう。。。でもすごいし勉強になりますねえ。 そのうち各曲もそれぞれ紹介したいと思います。

トランペット2~6重奏 ハンガリー舞曲第5番 (J.ブラームス)

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J.ブラームスのハンガリー舞曲第5番をトランペットアンサンブルにしました。 前回のポルカ「狩り」に続いて、2~6重奏と柔軟な編成で演奏できるようにしてみました。 ミュージックベルズにて販売中 ミュージックベルズ ・オーケストラ版の原調通りです ・最高音 1st:五線の上のG 6th:ハイBb (オプション演奏時 ハイD) 2人~6人で演奏できますが、各パート以下の特徴があります。 ・1st、2ndは必須 ・1stは2重奏の場合、高音で休みがないため若干負担が大きい ・3rd~6thはオプション ・3rdはベースライン担当 ・4th、5thは比較的、易しい ・6thは高音担当(最高音ハイD)のため比較的難しい(ピッコロで演奏可能) 2重奏 3重奏 4重奏 5重奏 6重奏

4本のトランペットのためのソナチネ R.シンプソン作曲

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今回は、トランペットアンサンブルのオリジナル作品を紹介します。 アンサンブルコンテストでトランペットアンサンブルといえばやはりこの曲です。 「4本のトランペットのためのソナチネ」  "Sonatina for 4 trumpets"  [作曲] R.シンプソン (Ron Simpson)  [編成] トランペット4重奏 [演奏時間] 4分半  [最高音] ハイB  [出版] カール・フィッシャー(CARL FISCHER)  [楽譜入手先]  Amazon   楽天  [グレード] 4  [構成]3楽章構成 全体を通して統一感のあるメロディで聴きやすく、全3楽章構成、演奏時間は4分半程度です。 1楽章: 華やかで軽快なファンファーレ風のメロディとベルトーンが印象的です。 2楽章: 1stのバラード調の美しい旋律を歌い上げます。 3楽章: 1楽章の再現のような華やかで軽快な冒頭、2楽章の美しさを彷彿とさせる中間部を併せ持つ楽章です。 難度もそれほど高くなく、演奏時間も長くないうえに楽章間で小休憩もできることから負担も 少なく、アマチュアにも親しみやすい曲です。 ↓演奏は川崎北高校です。 [楽譜] ソナチネ【トランペット四重奏】【DM便送料無料】(SONATINA (4 Tp)《輸… 価格:2,484円(税込、送料別)

ポルカ「狩り」/トランペット2~5重奏

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"Auf der Jagd Polka"  [作曲] J.シュトラウスII世 (J. Strauss II)  [編成] トランペット2~5重奏  [演奏時間] 2:00  [移調] 3度下  [最高音] 1st:五線の上のF(オプション演奏時 A) 5th:ハイC  [出版] kz2 publishing  [楽譜入手先]  Piascore     J.シュトラウスのポルカ「狩り」をトランペットアンサンブルにしました。 このポルカはウィーンフィルのニューイヤーコンサートでも何度か演奏される人気曲の一つです。 テンポが速く軽快な曲で、原曲のオーケストラ版でもファンファーレでトランペットやホルンが活躍します。中間部の流麗なメロディーも魅力です。 2人~5人で演奏できますが、各パート以下の特徴があります。 ・1st、2ndは必須 ・1stは旋律を担当するため若干負担が大きい ・3rd~5thはオプション ・3rd、4thは比較的、易しい ・5thは高音担当(最高音ハイC)のため比較的難しい in Bbですのでクラリネットアンサンブルとしてもお楽しみいただけます。 2重奏 3重奏 4重奏 5重奏