トランペット2重奏 「バイヴァランスIX」 池辺 晋一郎 作曲

今回紹介するのは、池辺 晋一郎さんのトランペット2重奏です。

バイヴァランスIX 2人のトランペット奏者のために
 "BIVALENCE IX" for Two Trumpeters

 [作曲] 池辺 晋一郎
 [編成] トランペット2重奏
 [演奏時間] 7分
 [出版] 全音楽譜出版社
 [最高音] ハイC
 
池辺さんといえば、日本を代表する作曲家の一人で、以前N響アワーの司会をされていたのでご存知の方も多いと思います。

バイヴァランスは同一楽器の2重奏のシリーズでIXがトランペットのために書かれたものです。
演奏を聞くと譜面は見ていませんが、相当な技術体力が必要なことがわかると思います。
面白いのは16分音符の刻みをどちらかがやっているので、絶え間なく刻みが聞こえてくるところです。
あたかも16分音符の伴奏と旋律をそれぞれで吹いているように聞こえます。
最初はハーマンミュートの軸ありで浮遊感のある旋律ではじまります。
途中でミュートの軸を取ります。ジャズもお馴染みのチリチリとした音質で怪しげな旋律となります。
最後にミュートと取り、緊張感のある旋律になります。
最後までオープンで徐々に高音かつ跳躍が激しくなり盛り上って行きます。
最後は二人で16分音符を刻んだあと、それぞれ上行・下行音形で別れて終了となります。

楽譜はこちらで手に入ります
池辺 晋一郎 バイヴァランスIX 2人のトランペット奏者のために 全音楽譜出版社


作曲家ご本人のインタビューです。作曲家本人も大変だと認めていますね(^ ^;
アマチュアには到底演奏不可能と思われますが、
トランペットの可能性を模索する実験的な作品ですね。

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