投稿

8月, 2022の投稿を表示しています

バレエ音楽「調理場のレビュー」

イメージ
"La revue de cuisine"  [作曲] B. マルティヌー(Bohuslav Martinů)  [編成] 混成6重奏  [演奏時間] 20分程度  [楽譜]  IMSLP(国際楽譜ライブラリープロジェクト)  (無料) 少し変わった編成のアンサンブルの紹介です。 マルティヌーの小編成のバレエ音楽「調理場のレビュー」。 クラリネット、トランペット、ファゴット、バイオリン、チェロ、ピアノの6重奏です。 とても楽しい曲なのですが、あらすじは調理場にあるポットと蓋が結婚するという話で、泡だて器や布巾などと喧嘩して仲直りするというものです。 コロナ禍で大人数での演奏がはばかられる昨今、このような小編成のアンサンブルに焦点をあててもいいかもしれません。

双頭の鷲の旗のもとに

イメージ
 "Waltz from Coppelia"  [作曲] J.F. ワーグナー (J.F. Wagner)  [編成] トランペット3~5重奏  [演奏時間] 3分  [最高音] G    [出版] kz2 publishing  [楽譜入手先]  piascore 今回は久しぶりに自作の編曲作品を紹介させていただきます。 行進曲「双頭の鷲の旗のもとに」をトランペットアンサンブルに編曲しました。 3本~5本の柔軟な人数で演奏できるフレキシブルトランペットアンサンブルです。 冒頭のファンファーレがかっこいい有名な行進曲です。 オーストリア・ハンガリー帝国の軍楽隊長だったときに作曲されたのがハプスブルク王朝をたたえるこの行進曲です。 題名の「双頭の鷲」とはハプスブルク家の紋章です。 なお、作曲者のワーグナーはオペラや楽劇などで有名なあのR.ワーグナーとは別人です。 ―内容―  パート譜(1~5番トランペット in Bb)  スコア ・演奏時間 約3分 ・原調より4度下 ・最高音 1st G(ラ) ・4th、5thはオプション in Bbの譜面ですのでクラリネットアンサンブルとしてもお楽しみいただけます。

ジークフリート牧歌

イメージ
  "Siegfried-Idyll, WWV 103"  [作曲] R. ワーグナー(R. Wagner)  [出番] 405小節中13小節 普段、トランペットアンサンブルやトランペットが活躍する曲をご紹介していますが、反対に活躍しない曲=暇曲を紹介したいと思います。 オーケストラではトランペットやトロンボーンがない曲(いわゆる降り番)は珍しくないのですが、譜面にあるのにほとんど出番がない、または目立たない曲を暇曲と命名してご紹介します。 今回は、R.ワーグナーのジークフリート牧歌です。 ご覧の通り、20分程ある曲なのですが、わずか13小節です。 この曲は、ワーグナーの妻、コジマへの誕生日の贈り物として、その日の朝に、ワーグナー邸で初演されたそうです。完全なワーグナーのプライベートな作品で自宅で演奏するために十数人で演奏できるスコアとなっています。 初演時はなんとヴィオラ奏者が掛け持ちで演奏したとのことです。そのためにに特訓したそうです。 全体が盛り上がってきたところで登場しほかのパートと同じ動きでもありますがやはりトランペットの見せ場で、この動画のイギリスのプロムスの奏者もドヤ顔をして演奏を終えています。そのあと数えなくてもいいですが100小節近く休み。 もう少し、活躍したかったなー。