投稿

10月, 2018の投稿を表示しています

メタリック・フューリー/トランペット五重奏

イメージ
"Metallic Fury"  [作曲] エリック・モラレス(Erik Morales)  [編成] トランペット5重奏  [演奏時間] 7分程度  [出版] Morales Music社  [楽譜入手先]  アカデミア・ミュージック 先日、吹奏楽界では中学・高校の全国大会が行われましたが、そろそろアンサンブルコンテストの準備に入る人もいる頃でしょう。 コンクールやアンコンがすべてではないですが、 2000年以降でアンコン全国大会に出場しているトランペットアンサンブルはわずか2団体。前回紹介した2000年 滝川市民吹奏楽団のトランペット3重奏「5つのバガテル」と今回紹介する2016年 山口大学文化会吹奏楽部のトランペット6(5)重奏 メタリック・フューリー 2団体です。 昨今、トランペットアンサンブルにおいてE・モラレスは欠かせない作曲家です。このブログでも何度か紹介しています。 難度が高いのは言うまでもないですが、緻密なアンサンブルにと軽快でキャッチ―なメロディーが魅力的です。同じフレーズをずらして掛け合いを行い四方から降り注ぐような効果は同楽器という特性を十分に生かしていると言えるでしょう。 中間部での全員フリューゲルホルンという指定も効果的です。後半の足踏みも面白い試みです。 こちらは、アンコンでの山口大学の演奏です。 山口大学は6重奏で演奏しているようですが、出版されているものは5重奏のようです。 (詳細は不明です)

5つのバガテル/トランペット三重奏

イメージ
"5 Bagatells"  [作曲] ピエール・マックス・デュボワ(Pierre Max Dubois)  [編成] トランペット3重奏  [演奏時間] 5~6分程度(と思われる)  [出版] ルデュック社  [楽譜入手先]  楽天ブックス 10月に入り吹奏楽界では全国大会が行われますが、そろそろアンサンブルコンテストの準備に入る人もいるでしょう。 コンクールやアンコンがすべてではないですが、 2000年以降でアンコン全国大会に出場しているトランペットアンサンブルはわずか2団体。今回紹介する、2000年 滝川市民吹奏楽団のトランペット3重奏「5つのバガテル」と2016年 山口大学文化会吹奏楽部のトランペット6(5)重奏 メタリック・フューリー 2団体でした。 挑戦する団体が少ないのか、トランペットアンサンブルが不利なのか(両方か!?)わかりませんが、少しでもトランペットアンサンブルで出場する団体を増やすべく、これからも情報を提供していきます。 デュボアはフランスの作曲家でダリウス・ミヨーに師事し、1955年にローマ大賞を受賞しています。木管(特にサキソフォン)の作品が知られており、サキソフォンのための4重奏曲が有名だそうです。日本のアンコンでもフルート4重奏がよく取り上げられているようです。 トランペット3重奏「5つのバガテル」ですが、情報が少なく見つかったのは5つのうち3つの1番、4番、5番(下記動画)です。 それほど難易度が高いと思えませんがどれもフランスのエスプリの効いた作品となっています。 しかし、こんな曲で(と言っては悪いが)全国大会とはすごい。 1番 4番 5番

トランペット序曲

イメージ
"Trumpet Overture, Op.101"  [作曲] F・メンデルスゾーン(Felix Mendelssohn)  [編成] オーケストラ(トランペット2管)  [演奏時間] 9:00  [最高音]  G  [楽譜入手先]  IMSLP(無料) 今回は、トランペットアンサンブルではない番外編です。 紹介するのは、バイオリン協奏曲や結婚行進曲などで有名なメンデルスゾーンのその名も《トランペット序曲》です。 冒頭、トランペットのファンファーレ(といってもド・ドッ・ドッ・ドー)で始まり、幾度となく登場しますが、残念ながら題名にトランペットとつけるほど活躍はしません。 とても明るく快活な曲です。 この時代のトランペットの譜面を見るとその調のド・ミ・ソ・ド・レ・ミ・ソだけで書かれています。倍音そのまま。この曲も例外なくそうです。 ほかのパートから見ると馬鹿みたいですが、難しいんだなこれが。

7本のトランペットの為の7つのタパス/トランペット七重奏

イメージ
"Seven Tapas for Seven Trumpets"  [作曲] デビッド・R・ギリングハム(David R. Gillingham)  [編成] トランペット7重奏  [演奏時間] 13:00  [出版] C. Alan Publications  [楽譜入手先]  ミュージックエイト  [参考譜面]  C. Alan Publications  [グレード] 4 吹奏楽では交響詩「ベトナムの回顧」、ウィズ・ハート・アンド・ヴォイスなどで知られるギリングハムのトランペットアンサンブルです。 タイトルにある通り7つの小品からなる作品ですべて演奏すると13分に及ぶ大曲です。 不協和音が多用されていますが耳障りな感じはなく新しく不思議な響きという感じです。 あまり和音が得意でないトランペットの性質を逆手にとって、うまく不協和音を利用しています。 グレードは4となっています。各パート別々の動きが多く、最終楽章ではテンポが速いところがネックでしょう。 ただ、各楽章が短いので練習や抜粋はしやすいと思います。

ファンファーレとカプリス/トランペット四重奏

イメージ
"Fanfare and Caprice for 4 Trumpets"  [作曲] デビッド・ステレット(David M. Sterrett)  [編成] トランペット4重奏  [演奏時間] 2:30  [最高音]  Ab  [出版] Brixton Publications  [楽譜入手先]  ミュージックエイト 落ち着いた感じで始まるファンファーレはだんだんと高まりを見せ、少しおどけたようなお祭りの騒ぎのような雰囲気を持った明るく軽快なカプリスへと続きます。 カプリスには少し静かな部分もあるため、2分半と短いわりに盛りだくさんな楽曲です。 難度はグレード5と高く、前半部は何とかなるとして、後半の3連系の速いパッセージに苦労しそうです。