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吹奏楽のための第二組曲よりパソ・ドブレ

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"Second Suite for Band - IV. Paso Double"  [作曲] A. リード (A. Reed)  [編成] ファンファーレ(トランペット・ソロ)  [演奏時間] 4楽章開始から20秒付近から約10秒間  [最高音] G   今回はファンファーレの紹介です。 今までオーケストラ曲内のファンファーレはたびたび紹介させてもらいましたが、吹奏楽のオリジナルでファンファーレと考えたらこの曲でしょう。 吹奏楽の多作家であるA.リードの中でも人気の高い名作です。 エネルギッシュな冒頭のあとトランペットのファンファーレが奏でられます。 このファンファーレはクラリネット、フルートに引き継がれていきます。 自然倍音で構成されていますが、G dur のためBb管で演奏するには若干苦労します。 楽譜もBb管のトランペットとなっていますが、アメリカのマーチングで使用されている音通りのよいG管ビューグルを使用するといいかもしれません。 これは憶測ですが、リードもG管ビューグルをイメージしているのかもしれません。

バレエ音楽「コッペリア」よりワルツ/トランペット四重奏

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"Waltz from Coppelia"  [作曲] L. ドリーブ (L. Delibes)  [編成] トランペット4重奏  [演奏時間] 3分  [最高音] ハイB    [出版] kz2 publishing  [楽譜入手先]  piascore 今回も自作の編曲作品を紹介させていただきます。 ドリーブのバレエ音楽「コッペリア」よりワルツをトランペットアンサンブルにしました。 バレエの序盤に現れるこの優雅で流麗なワルツはたびたびCMなどでも使用されどこかで耳にしたことがあるかもしれません。 トランペットアンサンブル化するにあたり同バレエの第二幕最後に現れる短いファンファーレを移調して冒頭に配置しました。 このワルツはとても魅力的で以前からトランペットアンサンブル化したかったのですが、曲の導入部で悩んでいました。オリジナル通りだとフルートの華麗なカデンツァがあるのですが、これを真似するのは至難の業。かといってそのまま、ブン・チャッ・チャッと始めるのもつまらない。 一度バレエを通してみたことがあったのですが、どこかにファンファーレがあったような気がして探すために全幕見てしまいました。 華やかなファンファーレにより静かで優雅なワルツが引き立つと思います。 ・演奏時間 約3分 ・原調通り(ファンファーレのみ5度下)  旋律のほとんどを1stが担当しているので1stの負担は大きいですが2nd以下は負担が軽く1stパートをフィーチャーしたような構成となっています。

コッペリア第2幕最終場/トランペット三重奏

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"Coppélia, Act II: 18. Scène finale"  [作曲] L.ドリーブ (L. Delibes)  [編成] トランペット三重奏  [演奏時間] 10秒  [楽譜] IMSLP (Complete Scoreの208ページ) 今回はバレエの中の一部分からの紹介です。 バレエ「コッペリア」より第2幕最終場の冒頭で奏でられるファンファーレです。 村娘スワニルダの恋人フランツが、人形のコッペリアを人と勘違いして喧嘩になりますが、事実を知り仲直りし結婚するというあらすじで、第3幕は結婚の祝宴なので話の上でのクライマックスはこの部分となります。

リベルタンゴ/トランペットソロ

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"Libertango"  [作曲] A.ピアソラ (A. Piazzolla)  [編曲] O.ウェストビー(Øivind Westby)  [編成] トランペットソロ  [演奏時間] 4分 今回紹介するのは、ピアソラのリベルタンゴです。 この曲は90年代後半にチェロのヨーヨーマ氏の演奏する編曲でクラシック界ではピアソラブームが巻き起こりご存知の方も多いかと思います。 元はアコーディオンのような蛇腹のついた楽器:バンドネオンの奏者・作曲家であるピアソラの代表的な曲です。 今回は曲やアレンジというより動画のソリストをご紹介したく執筆します。 この動画のソリストはティーネ・ティング・ヘルセット(ティーネ・シング・ヘルセス)というノルウェー出身の女性トランぺッターです。 お美しい方なのですが、注目すべきはアンブシュア! アンブシュアについていろいろな議論がありますが、一般的にどんな音域でも変わらないことが良いとされています。 彼女は本当に高音から低音までほぼ変わりなくほとんど力みも感じられません。 楽器の角度すらほとんど同じです。ほんとに美しいアンブシュアです。 こちらのが音質は悪いですが画質が良いです。 日本を代表するSax奏者、田中靖人氏との共演です。

Count Your Blessings/トランペット三重奏

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"Count Your Blessings"  [作曲] ジョンソン・オートマン・ジュニア (Johnson Oatman Jr.)  [編曲] エディ・ルイス(Eddie Lewis)  [編成] トランペット3重奏  [最高音] Bb(五線内)  [演奏時間] 1分  [出版] Tiger Music  [楽譜入手先]  Tiger Music 讃美歌作曲家ジョンソン・オートマン・ジュニアの"Count Your Blessings"をアメリカのトランペット奏者エディ・ルイス氏が簡単なトランペット三重奏に編曲したものです。 讃美歌が元となっているためもとても美しく、高音も五線内のBbと入門者でも演奏可能なものとなっています。 楽器が演奏できること、仲間と演奏できること、まさに、"Count Your Blessings"(恵まれていることに感謝しなさい)という言葉を実感しながら演奏できるのではないでしょうか。 ありがたい編曲です。

三本のトランペットのための組曲/トランペット三重奏

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"Suite for Three Trumpets"  [作曲] W. プレッサー (William Presser)  [編成] トランペット3重奏  [演奏時間] 4分半  [出版] Tritone Press & Tenuto Publications  [楽譜入手先]  ミュージック・エイト 今回ご紹介するのは、4曲の小品からなる組曲です。 コミカルなマーチ、少し憂いがある美しいラメント、マーチっぽいスケルツォ、堂々としたファンファーレです。 マーチ冒頭は、若干低すぎるくらいの感じはしますが、初見ででもできそうな簡単な曲です。 トランペットアンサンブル遊ぶのにちょうど良さそうです。 I. March II. Lament III. Scherzo IV. Fanfare

Regain the future/トランペット四重奏

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   "Regain the future"  [作曲] 津守祥三  [編成] トランペット4重奏  [演奏時間] 7分半   以前紹介した、 孤独への祈り 同様、新型コロナ収束の思いを込めた作品を紹介します。 トランペット奏者の津守祥三氏が作曲したトランペット4重奏で、動画は、ご本人含む、国立音楽大学、東京音楽大学卒業のトランペット奏者4名で演奏しています。 平和で麗しい旋律の途中で不気味な響きが混ざってくるあたりが”ゾクゾク”します。 途中で中止となった東京オリンピックのファンファーレ、甲子園のテーマが出てくるなど趣向を凝らしており、トランペット奏者に関係なく情景が浮かぶ面白い作品です。 難度は最後、ピッコロも出てくるなどプロ向きのレベルではないかと思います。 なお、出版は不明です。 このところ日本では感染者数が落ち着いていますが、世界ではまた増加に転じているようです。”ゾクゾク”するのは曲だけにしてほしいですね。

バレエ音楽「くるみ割り人形」よりトレパーク/トランペット四重奏

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   "Trepak"  [作曲] P.I. チャイコフスキー (P.I. Tchaikovsky)  [編成] トランペット4重奏  [演奏時間] 1分  [最高音] F    [出版] kz2 publishing  [楽譜入手先]  piascore チャイコフスキーのバレエ音楽「くるみ割り人形」よりトレパークをトランペットアンサンブルにしました。 1分程ととても短いですが、力強くノリの良い曲です。有名ですので一度は耳にされたことがあるかもしれません。 旋律の16分音符の跳躍を同音に変更していますので、曲の終わりにかけてのストリンジェンドをダブルタンギングでお楽しみいただけると思います。 ・演奏時間 約1分 ・原調(G-dur)より2度下(F-dur)  1st最高音は五線の上のF(ソ)までで旋律の16分音符の跳躍を同音に変更しておりますので初級~中級者でも演奏可能です

巡礼の合唱 歌劇「タンホイザー」より/トランペット五重奏

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   "Pilgrim's Chorus"  [作曲] R. ワーグナー (R. Wagner)  [編成] トランペット5重奏  [演奏時間] 3分半  [最高音] E  G(オプションパート)   [出版] kz2 publishing  [楽譜入手先]  piascore   mucome ワーグナーの歌劇「タンホイザー」より巡礼の合唱をトランペットアンサンブルにしました。 オーケストラや吹奏楽でも序曲はよく演奏されますが、その冒頭部は第三幕の巡礼の合唱を元にしています。 同じ金管のホルンやトロンボーンの大活躍が羨ましかったのでトランペット用に編曲しました。 勇壮で美しい旋律をお楽しみください。 1st最高音は五線の上のE(ファ#)までですので初級~中級者でも演奏可能です オプションパートの5thは前半は旋律のオクターブ下で補強、中間部は下降系の刻みで最高音G(ラ)まで in Bbの譜面ですのでクラリネットアンサンブルとしてもお楽しみいただけます。

再発見された像/トランペットソロ

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  "La statue retrouvée"  [作曲] E.サティ (Erik Satie)  [編成] トランペットソロ(オルガン伴奏)  [演奏時間] 1:00  [最高音]  G  [出版] サラベール(Salabert)  [楽譜入手先]  アカデミアミュージック   ピアノ曲のジムノペディやあなたが欲しいなどで有名なサティですが、変わった曲も多く作曲しており、以前紹介した いつも片眼を開けて眠る見事に太った 猿の王様を目覚めさせるためのファンファーレ も風変わりなファンファーレでした。 今回ご紹介するのは、オルガン伴奏(トランペットがおまけ?)のソロ曲です。 1分ほどの短い曲の最後ほんの10秒程度にファンファーレのようなソロがあります。 わずか53小節の中で5つの部分に分かれていて、彫像を探す物語?になっているようです。 なかなか演奏される機会はないと思いますが、面白い作品です。

軍隊行進曲第1番/トランペット四重奏

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  "Military March No.1"  [作曲] F. シューベルト (F. Schubert)  [編成] トランペット4重奏  [演奏時間] 5分  [最高音]  F   [出版] kz2 publishing  [楽譜入手先]  piascore   シューベルトの軍隊行進曲をトランペットアンサンブルに編曲しました。 ピアノの連弾として作曲された3つの軍隊行進曲は第1番のこの曲が最も知られており、オーケストラや吹奏楽用にも編曲されています。 ・演奏時間 約5分  繰り返しやトリオをカットすることで柔軟に長さを調節可能です ・原調より半音上  1st最高音は五線の上のF(ソ)までですので初級~中級者でも演奏可能です in Bbの譜面ですのでクラリネットアンサンブルとしてもお楽しみいただけます。

トランペッターズ・オンステージ/トランペット三重奏

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"Trumpeters on Stage"  [作曲] D. ウーバー(David Uber)  [編成] トランペット3重奏  [演奏時間] 3:00  [グレード] 3  [楽譜入手先]  Sheet Music Plus  (譜面サンプルあり) 6/8の心地よい雰囲気でグレード3と初見でもある程度演奏できそうな小品です。 全体的にゆったりした雰囲気ですがベルトーン的な要素や後半のテンポが上がる部分などトランペットの魅力も備えています。 rit. や accel.や テンポ表記があるため音楽的な解釈とアンサンブルの勉強にもなります。 アメリカの作曲家トロンボーン奏者のD. ウーバーはトロンボーンを中心に金管のアンサンブル等を多く作曲しています。

3本のトランペットとティンパニのための行進曲/C.P.E.バッハ

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 "March for Three Trumpets and Timpani"  [作曲] C.P.E. バッハ (C.P.E. Bach)  [編成] トランペット3重奏  [演奏時間] 3分  [楽譜入手先]  楽天Books(ムジカ・ララ版)         sheetmusicplus(Charles Decker Music Press版)         sheetmusicplus(triplo press版) 有名なJ.S.バッハの子供であるカール・フィリップ・エマニュエル・バッハ作曲のマーチです。 いわゆる行進曲と違いゆったりとしたテンポで堂々とした風格があります。 トリオ部は3/8拍子の狩りの音楽ような快活なテンポとなり再度冒頭にもどります。 単純ですがトランペットとティンパニの良さを十分に楽しめる音楽で、バロックトランペットでの演奏は迫力があります。 ↓こちらは大バッハの「神よ、人はひそかに汝をほめ」のあとに(21:13ごろ)追加で演奏しているようです。