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亜麻色の髪の乙女/トランペット八重奏

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The Girl With The Flaxen Hair   [作曲] C. ドビュッシー (Claude Debussy)  [編曲] D. マーラット(David Marlatt)  [編成] トランペット8重奏(+トライアングル、ベル、サスペンドシンバル)  [演奏時間] 2分  [調性] 原調通り  [出版] EIGHTH NOTE PUBLICATIONS  [楽譜入手先]  Wind Music Sales  [サンプル楽譜]  サンプル 今回紹介するのは有名なドビュッシーの亜麻色の髪の乙女です。 ピアノの名曲をトランペットアンサンブルに編曲したものです。 以前もドビュッシーの 牧神の午後への前奏曲 を紹介しましたが、印象派の静かな曲というのは意外とトランペットアンサンブルにしても遜色なく聴ける気がします。(演奏者によるところは大きいでしょうが。) 調も原調通りとなっており移調による違和感もありません。 この編曲はトランペットや金管のアンサンブルを数多く手掛けるD.マーラット氏によるもので、トランペットの国際的な祭典、ITG(インターナショナル・トランペット・ギルド)の2005年大会で初演されたもののようです。 スコアでは、1本のピッコロトランペット、3本のトランペット、4本のフリューゲルホルン、下記の動画では使用されていませんが、トライアングル、ベル、サスペンドシンバルの金物パーカッションパートとなっています。 難度ですが、スコアには中級~上級とあります。ピッコロ吹きさえ何とかなればそれなりになりそうです。

孤独への祈り/トランペット1~9重奏

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Prayer for the Isolated  [作曲] B. ディックス (Brandon Dicks)  [編成] トランペット1~9重奏  [演奏時間] 5分  [出版] BDicksMusic  [楽譜入手先]  BDicksMusic 新型コロナウィルスの影響で東京オリンピックをはじめ様々なイベントが中止されていますが、とうとう吹奏楽コンクールまでもが中止となりました。 吹奏楽というものが3密の最たるものである以上致し方がないと思います。 早く収束することを願うばかりです。 この思いは、世界共通で、様々な著名人が遠隔でコラボレーション動画を配信しています。 今日紹介するのはトランペット奏者で作曲家のディックス氏によるトランペットアンサンブルの作品です。 現在の状況が早く改善するように祈りを込めたものです。 面白いのは1分程度の1つのメロディーにさまざまなメロディーが重なっていく点です。 最初のメロディーの奏者は5回同じことを繰り返します。 作者のページにメロディはラフマニノフ、ワーグナー、ドヴォルザークなどロマン派の作曲家からインスピレーションを得たと書かれているように、最初の旋律はロマンティックでありながらどこかドボルザークの泥臭さも匂わせるで、それぞれのメロディーも歌心あふれる旋律なのですが重なっていくにつれて何とも不思議な感覚になります。 どこか悲し気でタイトルの通り祈りの雰囲気もある素敵な作品です。 難度は、メロディーの譜面からもわかると思いますがスラ―での跳躍もあり、ピッコロトランペットのパートは最後ハイEまで上がるため非常に高いと思います。 これを機会に仲間とテレワークでアンサンブルでもいかがでしょうか?

二つの祝賀ファンファーレ/トランペット六重奏

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2 Celebratory Fanfares   [作曲] D. ズバイ (David Dzubay)  [編成] トランペット6重奏  [演奏時間] 1分半、1分  [出版] Pro Nova Music  [楽譜入手先]  アカデミアミュージック 不協和音が多く使われていますが躍動的で何か新しいことを期待させる不思議な2つの短いファンファーレです。 テンポも速く、高音も多用されており非常に難度が高い曲ですがとてもかっこよく挑戦しがいのある曲です。 No.1 No.2