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NTC 全米トランペット選手権 2022

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今年もNTC全米トランペット選手権が4月2日(例年は3月末)にデラウェア大学で開催されました。 結果はNTCの ホームページ に掲載されていますが、優勝者と演奏曲は以下です。 大小の2部門でコロラド大学ボルダー校が優勝しています。 共にオーケストラ大作の編曲もので、(選曲の時点でロシアのウクライナ侵攻はなかったのでしょうが)皮肉なことにロシアものでした。 高校生部門 ダラス・ユース・シンフォニー・トランペットアンサンブル 7本のトランペットのためのファンタジア/E.エワイゼン作曲 冒頭からエワイゼン特有の響きがうまく表現できていますが、音が薄くなる部分で怪しくなるのが残念。 小アンサンブル部門 コロラド大学ボルダー校 スペイン奇想曲/リムスキー=コルサコフ作曲(編曲者不明) 細かい音符の弦楽器のスピッカート(飛ばしという、弓を弾ませて短く速い音を弾く奏法)が子気味良く、うまく表現できていたと思います。 3分30秒過ぎのスネアドラムをイメージしたアルミ箔のようなものを使用したミュートは面白いアイデアです。 大アンサンブル部門 コロラド大学ボルダー校 組曲「火の鳥」/I.ストラヴィンスキー作曲(ガードナー編曲) 冒頭の王女たちのロンドはなかなか良かったですが、トランペット奏者で最初に浮か凶悪な踊りと終曲はイマイチですね。トランペットの高音だけでは迫力がでない。 例年と比べると、会場の音響のせいか録音のせいかは分かりませんが、粗が目立つように感少しレベルが低いような気がしました。来年は今年2冠のコロラド大学ボルダー校が会場ということですので期待したいです。

交響詩「英雄の生涯」より

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"Ein Heldenleben"  [作曲] R. シュトラウス (R. Strauss)  [編成] ファンファーレ(トランペット三重奏)  [演奏時間] 開始20分ごろ(練習番号42)  [最高音] ハイB   今回もオーケストラ曲の中のファンファーレをご紹介します。 マーラーと並んでトランペット奏者にとっては難曲の作曲家R.シュトラウスの交響詩「英雄の生涯」です。 開始20分ごろ(練習番号42)から10小節ほど下記のトランペット3本のファンファーレが舞台裏から響きます。 しばらく、して再度同様のファンファーレが現れます。 このあたりの雰囲気はマーラーとも通じるところがあるような気がします。 編成もとても大きくB管トランペット3本とEs管トランペット2本の5管編成となります。