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交響曲第1番「巨人」より第4楽章

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"Symphony No.1 'Titan' Finale"  [作曲] G.マーラー (Gustav Mahler)  [編成] トランペット八重奏+ティンパニ  [演奏時間] 約6分  [楽譜入手先]  田代音楽工房オンラインショップ 今回紹介するのはトランペット奏者には大切(大変?)な作曲家、マーラーの交響曲第1番のフィナーレです。 オケでも大変なこの曲をよくもトランペットだけでやろうと考えたもんです! ピッコロやバストランペット、ティンパニまであるという通常のトランペットのみトランペットアンサンブルからはかなり大規模な編成ですが、わずか9人でここまでできるとは。 オリジナルは20分程度の大曲ですが、アンサンブルということもあり6分程度にカットされていますが、オリジナルの雰囲気を壊すことなくカットできていてすばらしい。 難度は不明ですが、各パートただでさえキツいのにトランペットだけということもあり相当難しいことが想像できます。 この編曲以外にも田代音楽工房さんでは多数の編曲をされているようです。 また、機会があったら紹介させていただきます。

クワイエット・シティ(静かな都会)

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"Quiet City"  [作曲] A. コープランド (A. Copland)  [編成] 弦楽オーケストラ+トランペットソロ+コーラングレソロ  [演奏時間] 約10分  [最高音] ハイB  [出版] ブージーアンドホークス  [楽譜入手先]  アカデミアミュージック A.コープランドはアメリカの作曲家でエル・サロン・メヒコ、ビリー・ザ・キッド、ロデオなど昔から吹奏楽などでも編曲されアメリカの派手なイメージがありますが、今回は弦楽オケにトランペットとコーラングレのソロという変わった編成の曲を紹介します。 元々舞台劇のための音楽として作曲され、静かな都会とは大都会の夜でソロのTpは主人公のユダヤの少年とコーラングレはホームレスを表しているようです。 劇の話の内容はわかりませんが、曲調から想像するにどこかもの悲しく、穏やかな二人の語らいを思わせます。 変化はありますが、基本的にゆっくりとしたテンポのため指が回らないというような個所はなく、最高音もハイBまであるものの技術的に難しくはないですが、表現となると話は別でこの雰囲気とコーラングレとの掛け合いをうまくこなすには相当の技量が必要と思います。 アメリカの巨匠がトランペットの新たな一面を発掘してくれた一品です。

: 「トリニティ」 -3つのトランペットのための, 作品32

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"Trinity for 3 Trumpets op.32"  [作曲] 葛西竜之介 (KASAI, Ryunosuke)  [編成] トランペット三重奏  [演奏時間] 約8分  [最高音] ハイC  [グレード] 4  [楽譜入手先]  ネクサス音楽出版 三位一体を表すトリニティという題名をもつこの曲は、3人の奏者、3つの楽章で構成されています。 I.序曲  序奏部分、刻みに続きテーマ、美しく歌い上げる中間部、展開を挟んでテーマの再現をおこない終結します。 II.ノスタルジア  カップミュートをつけてゆっくりとした物悲しい曲想の美しい楽章 III.ブルレスケ  ストレートミュートをつけてリズムが面白い終楽章 和音やミュート、リズムをうまく使って3重奏という人数の少なさや物足りなさを感じさせず、一部高音(ハイC)があるものの、異常に高速なパッセージや特殊な奏法を必要とせず練習したら演奏できそうと感じさせる、やってみたくなる1曲だと感じました。