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8月, 2016の投稿を表示しています

2つのコルネットのための68のデュエット J.アーバン

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2本のコルネットのための68のデュエット   Sixty eight Duets for Two Cornets  [作曲/編曲] J.アーバン (J. Arban)  [編成] トランペット2重奏  [演奏時間] 30秒~数分以内の小品 68曲  [出版社] 全音楽譜出版社 金管奏者なら知らない人はいないと思いますが、あの黄色い(今は白いらしい)分厚い教則本アーバンの2巻に週力されているデュエットです。 民謡やオペラのアリアなどをコルネットの名手として知られるアーバンが編曲したものです。 初見でできそなものから少しさらわないとできなさそうなものまでいろいろありますが、 教則本だけあってフレージングや強弱など適切に指示があり、音楽的な表現を身につける上でとても勉強になります。 譜面はこちら アーバン金管教本(2) No.1 No.2 No.3 No.37、 43、51

6本のトランペットのための組曲 A.プログ作曲

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6本のトランペットのための組曲   Suite for Six Trumpets  [作曲] A.プログ (Anthony Plog )  [編成] トランペット6重奏  [演奏時間] 8分  [構成] 3楽章構成 (1.イントラーダ 2.コラール 3.フィナーレ)  [出版社] BIM (Editions Bim) アメリカの有名なトランペット奏者、アンソニープログはトランペットのためにいくつか作品がありますが、今回は、6重奏を紹介します。 不協和音を含む荘厳なファンファーレとベルトーンが印象的なイントラーダ、 寂しげで浮遊感漂うコラール、刻みとともに音楽が盛り上がっていくフィナーレ、 刻みの中で2楽章も断片的に顔を出し、 最後に冒頭のファンファーレが再現され膜を閉じます。   難度は不明ですが、高音や速いテンポでのベルトーンなど技術的に難しいと思われます。 楽譜はこちら プログ : 6本のトランペットのための組曲 (TP6) / Editions Bim 1.イントラーダ のみ

2本のトランペットのための協奏曲 A.ヴィヴァルディ作曲

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2本のトランペットのための協奏曲   Concerto for 2 Trumpets in C  [作曲] A.ヴィヴァルディ (Antonio Vivaldi )  [編成] トランペット2重奏 + 伴奏   [演奏時間] 7分  [最高音] ハイC  [構成] 3楽章構成 (2楽章なし) 有名なヴィヴァルディの2本のトランペットのための協奏曲です。 ヴィヴァルディの作品の中ではあまり重視されていないようですが、有名作曲家による重要なトランペットのレパートリーの一つです。 現代ではピッコロトランペットで演奏することが多いですが、 ヴィヴァルディの時代なので当時はナチュラルトランペットを演奏していたと思われます。 ピストンでも大変なのに信じられません。  2本の独奏トランペットと弦楽器の伴奏という編成ですが、ピアノ伴奏版もあります。 版権切れですのでISMLPで無料のPDF楽譜がてにはいります。 Concerto for 2 Trumpets in C major, RV 537(IMSLP) ピアノ伴奏版 こちらはナチュラルトランペットでの演奏です。

カンツォン S.シャイト作曲

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カンツォン   CANZON 'Cornetto'  [作曲] S.シャイト (S.SCHEIDT)  [編曲] R.キング、P.ジョーンズなど多数  [編成] トランペット4重奏   [演奏時間] 3分  [最高音] ラ (調性未指定)  [出版社] アルフォンス・ルデュック、チェスターなど多数  [楽譜入手先]  楽譜 シャイト/カンツォン・コルネット(CH55022/4本のトランペット(ジャストブラスシリーズ No. 10)/輸入楽譜(T)) なお、版権が切れているためリュート用とギター用の譜面がIMSLPで閲覧できます。 IMSLP Canzon 'Cornetto', SSWV 56 (Scheidt, Samuel) シャイトはバロック初期の作曲家で、金管アンサンブルの戦いの組曲で有名です。 コルネットのためのカンツォンという名前がついていますが、この時代のコルネット(ツィンク)は 唇を振動させて音を出す原理は同じですが、現代のものとは別物です。 詳しくは、 Wiki を御覧ください。 古い曲で版権切れのため、様々な編曲で様々楽器で演奏できるようになっています。 現在はトロンボーン4重奏版の方が有名かもしれません。 同じモチーフをタイミングをずらして掛け合うため、同楽器アンサンブルの良さを最大限に引き出せる曲です。 技術的にはそれほど難しくはありませんが、モチーフの出だしのタイミングがずれるため一人ひとりがきちんと演奏できる必要があります。

トランペット吹きの休日 アンダーソン作曲

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トランペット吹きの休日  "Bugler's Holiday"  [作曲] L.アンダーソン (L. Anderson)  [編成] トランペット3重奏(伴奏あり)  [最高音] ハイB  [演奏時間] 2分30秒 言わずもがな、超有名なトランペット3重奏です。 日本では、運動会などで小さいころから、よく耳にする曲ですので、聞いたことの人はいないでしょう。 オリジナルは、3本のトランペットとオーケストラのために書かれています。 トランペットの得意技、同音連打とベルトーンが効果的に使用されています。 オーケストラ伴奏以外でもいろいろなバージョンがあり、トランペットのみのアンサンブルもあります。 トランペット3重奏とピアノ伴奏版 [楽譜] トランペット吹きの休日【トランペット三重奏】【DM便送料無料】(BUGLER'S HOLIDAY (3 Tp)《輸入楽譜》 トランペット4重奏、9重奏、12重奏 http://www.sheetmusicplus.com/search?Ntt=bugler%27s+holiday+triplo アンダーソンはこの他にもトランペット独奏のために「トランペット吹きの子守歌」を書いており、 こちらは~休日とは打って変わってしっとりとしたメロディーが美しい曲です。 また、クリスマスソングの定番「そりすべり」では曲の最後にトランペットで馬のいななきを表現するという試みをしています。 その他、クラリネット、タイプライター、サンドペーパーなどいろいろな楽器(?)を主役にした曲がいくつかあり、とてもおもしろい作曲家です。

ファンファーレとアレグロ L.オストランスキー作曲

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ファンファーレとアレグロ   Fanfare and Allegro  [作曲] L.オストランスキ (Leroy Ostransky)  [編成] トランペット4重奏   [演奏時間] 4分  [編成] ファンファーレ(2分) アレグロ(2分)  [最高音] G  [出版社] ルバンク社 (RUBANK, Inc.) 題名の通り、ゆったりとしたMaestosoのファンファーレの部分とアレグロの部分で構成されています。 グレードは不明ですが、それほど難しいパッセージもなく初見でもある程度楽しめそうです。 詳しいことは不明ですが、オストランスキ(1918-1993)はアメリカの作曲家(音楽教育者)で、室内楽から交響曲(第1番~5番)、オペラなども幅広く手掛けており、ファンファーレとアレグロは1960年に発表されています。 ジャズ・ピアニストとして活躍した時期もあり、ジャズに関する著書あるようで、 前半の憂いのあるファンファーレにも影響していると思われます。 譜面はこちら ファンファーレとアレグロ

トランペット三重奏曲 Op.11 ムチンスキ作曲

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トランペット三重奏曲   Trumpet Trio Op.11  [作曲] R.ムチンスキ (Robert MUCZYNSKI)  [編成] トランペット3重奏   [演奏時間] 4分  [編成] 5楽章  [出版社] シャーマー出版 (G. Schirmer, Inc.) 2楽章を除き全楽章が非常に短い1分以下で全体でも4分程度の全5楽章のトリオです。 全体的に不思議な雰囲気で個性的な面白い作品です。 長時間演奏に不向きなトランペットには非常にありがたいのですが、 聞き手は若干物足りなさを感じるかも知れません。 もう少し展開してほしいと思う箇所も幾つかありますね。 グレードは不明ですが、それほど高くないように聞こえます。 譜面はこちら 【輸入楽譜】ムチンスキ, Robert: トランペット三重奏曲 Op.11/1 [ ムチンスキ, Robert ]

12の演奏会用小品 V.ネリベル作曲

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12の演奏会用小品  "12 Concert Pieces"  [作曲] V.ネリベル(Vaclav Nelhybel)  [編成] トランペット3重奏  [構成] 12曲  [演奏時間] 10分  [グレード] 5  [出版社] ベルウィン社(Belwin, Inc.)  [楽譜入手先]  ネリベル, Vaclav: 12の演奏会用小品 [ ネリベル, Vaclav ] 管弦楽から室内楽まで幅広く作品があり、特に吹奏楽ではフェスティーボ、交響的断章などで知られる、V.ネリベルのトランペット3重奏です。 アンサンブル作品ではクラリネット8重奏のコラールと舞曲が有名ですが、トランペットのアンサンブルもあったんですね。しかも、小品で12曲も。 どの曲もネリベルの個性が溢れており、フェスティーボに通ずる素朴さ敬虔さを感じます。 グレードは5となっていますが、それほど難しい様には感じません。 どの曲も30秒~1分と短いため、やりやすい曲だけ集めてもそれなりの曲として成り立ちそうです。

There's A Great Day Coming W.L.トンプソン作曲/エヴァーソン編曲

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There's A Great Day Coming for Six Trumpets  [作曲] W.L.トンプソン(W.L.Thompson)  [編曲] T.R.エヴァーソン(Terry.R.Everson)  [編成] トランペット6重奏  [演奏時間] 3分30秒  [出版] エヴァーソン・ミュージック (TREverson Music) アメリカの古いゴスペル"There's A Great Day Coming "を6本のトランペットのためにジャズ風にアレンジしたものです。 とってもかっこいい仕上がりになっています。 言わずもがな難度は不明ですが、プロレベルでなければ演奏は難しいと思われます。 最後7人になっているのは、この方のアレンジと思われます。 譜面はこちら (ネット販売の国内での取り扱いはなさそうです。) 原曲は以下のとおり素朴な民謡調の曲です。

セント・エドモンズベリーのためのファンファーレ B.ブリテン作曲

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セント・エドモンズベリーのためのファンファーレ     Fanfare for St. Edmundsbury  [作曲] B.ブリテン (Benjamin Britten)  [編成] トランペット3重奏  [演奏時間] 3分  [出版社] ブージー・アンド・ホークス (Boosey And Hawkes) 青少年のための管弦楽入門などで知られるイギリスの作曲家、B.ブリテンが1959年に書いたファンファーレです。   wiki によるとイギリスの都市、ベリーセントエドモンズのセント・エドモンズベリー大聖堂で1959年に行われた マグナ・カルタ野外劇 のために書かれたようです。 聖エドモンズ墓地の為のファンファールと訳されているものが多いようですが、地名と考えるとセント・エドモンズベリーのためのファンファーレと訳す方が自然な気がします。 3人の奏者がそれぞれ独奏で旋律を演奏し、最後それぞれの旋律のモチーフを同時に演奏します。 モダントランペットのために書かれてはいますが、各パートそれぞれ別の音を基音とする自然倍音で書かれているため、理論的にはナチュラルトランペットでも演奏できるはずです。 おそらく 、中世を意識しているものと思われます。 それぞれは素朴な音階なのに、中盤では別の調性が混じりあうため現代音楽のように聞こえ途中から和音を形成し始め最後はきちんとした和音で終わる不思議なファンファーレです。 難度はそれほど高くないように聞こえますが、前半はそれぞれ、どソロなので誤魔化しはききません。 【輸入楽譜】ブリテン, Benjamin: 聖エドモンズ墓地のためのファンファーレ [ ブリテン, Benjamin ]