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G線上のアリア

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"Aria on the G String"  [作曲] J.S. バッハ(J.S. Bach)  [編成] トランペット2~4重奏  [演奏時間] 3:00  [最高音] F   [出版] KohZimmer2  [楽譜入手先]  Box  (無料配布中) バッハのG線上のアリアをトランペットアンサンブルにしました。 2~4重奏で演奏可能です。 クラシックの不朽の名曲、独奏バイオリンのための「G線上のアリア」として有名なこの曲はもともと弦楽合奏のために書かれた管弦楽組曲第3番の第2曲です。 弦楽器の空気感・透明感が美しい穏やかなメロディーをいかにトランペットアンサンブルとして成り立たせるか苦労しました。 原曲の譜面にはスラーはあまりなく、ベースラインもピチカートで演奏されることが多いですが、楽器の特性上、輪郭のはっきりしているトランペットではあえてスラーにしています。 こうすることでオルガンのような原曲とはまた少し違った魅力を引き出すことができました。 オクターブの跳躍が多いことを除いて、楽譜自体の難しさはさほどありませんが、この有名な曲を聴かせる演奏にするにはかなりの技術・表現力が必要で初級者から上級者まで楽しめる曲です。 3番・4番パートはオプションとなっていますので、最小2人から演奏できます。 やわらかい音色を求める場合、コルネットやフリューゲルホルンで演奏すると効果的です。 現在、PDF楽譜を無料ダウンロード配布中ですので是非ご活用ください。 演奏動画をUpしてもらえると嬉しいです。 KohZimmer2編曲作品 (trumpet.fun)

ギャロウグラス

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 "Gallowglass"  [作曲] C.マーティン(Casey Martin)  [編成] トランペット六重奏  [演奏時間] 約8分 先日お伝えした、NTC(全米トランペット選手権)の高校の部で1位を受賞したATX トランペット・アンサンブルが演奏した曲、「ギャロウグラス」を紹介します。 全編通じて、さすらうようなシリアスな曲調のかっこいい曲です。三部形式で冒頭は6/8拍子で疾走感のあるテーマです。中間部はゆっくりとしたテンポでカップミュート・ストレートミュートを付けたトランペットの漂うような伴奏を伴ってフリューゲルホルンが悲しげな旋律を歌い上げます。再び冒頭の6/8のテーマに戻り、一度、G.P.(全終止)のあと再びテーマの断片で曲が終結します。 C.マーティン氏は自身もNTCで入賞した経験を持つトランぺッターで何度かNTCのために委嘱され作曲しているようです。 この曲についての出版や作曲の背景について言及がなくタイトルのGallowglass(ギャロウグラス/ギャローグラス)は、中世の傭兵の階級らしいですが、絞首台などの意味もあるようです。曲調からして中世の傭兵の方ではないかと思いますがよくわかりません。 ぜひとも出版してほしいものです。