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3月, 2017の投稿を表示しています

NTC 2017/全米トランペットコンクール(小アンサンブル部門)

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毎年、アメリカで開催されるNTC( N ational T rumpet C ompetitionの頭文字で全米トランペットコンクール)が3/23~25にコロラド州デンバーで行われました。 スポンサー名を冠した年齢別ソロ5部門と編成別アンサンブル2部門とがあり、それぞれ1位から3位までの入賞者が選ばれます。 今回は、楽器メーカーのゲッツェンスポンサーの小アンサンブル部門入賞者を紹介します。小アンサンブル部門は4人~6人のトランペットアンサンブルです。 The Getzen Trumpet Small Ensemble Division First Place- University of Michigan Second Place- California State University- Long Beach Third Place- Cincinnati Conservatory of Music  ( NTCホームページより 抜粋) 1位 ミシガン大学   コントラスト/トランペット5重奏(A.プログ作曲) 2位 カリフォルニア州立大学   ファンタジア・ブラジレイラ/トランペット5重奏(José Ursicino da Silva作曲) 3位 シンシナティ大学音楽院   弦楽四重奏 第8番/トランペット4重奏   (ショスタコーヴィチ作曲・M.へーベル編曲) 追々これらの作品を紹介していきたいと思いますが、 まずは、YouTubeのUPされていた3位のシンシナティ大学音楽院の演奏をお聴きください。 弦楽器でも難しいこの曲をよくもまあトランペットだけでやろうと考えたものです。 原曲は20分を超える5楽章の作品ですが、全楽章を8分に短縮しています。

マーチ「星条旗よ永遠なれ」 /トランペット二~六重奏

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マーチ「星条旗よ永遠なれ」 "The Stars and Stripes Forever March"  [作曲] J.P. スーザ  (John Philip Sousa)  [編曲] Koh Zimmer2  [編成] トランペット2~6重奏  [演奏時間] 3:30  [楽譜入手先] ※ただいま調整中 言わずと知れた、マーチの名作、「星条旗よ永遠なれ」です。 この作品をトランペットアンサンブルに編曲しました。 果てしなく美しいトリオとピッコロのオブリガートが特徴的なのですが、これらの旋律は それぞれ、アメリカの北部、南部を表しており、もう一つ最後に入ってくるトロンボーンの力強い旋律は西部を表しているそうです。 編曲は、なるべくいろいろな人数で楽しめるように2重奏~6重奏で演奏できるようにしています。 オプションではありますが、ピッコロのオブリガートも再現しています。 1st 基本的に旋律です。若干負担は高め。最高音はFですが、オプション演奏でハイBbまであります 2nd 基本的に低音担当です。 3rd-5th 伴奏および旋律補強のため、負担は低いです。 6th 高音補強およびピッコロのオブリガートがあります。負担は超高めです。

牧神の午後への前奏曲/トランペット五重奏

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牧神の午後への前奏曲 "Prelude to the Afternoon of a Faun"  [作曲]  C.ドビュッシー  (Claude Debussy)  [編曲] G.マンガス (Greg Mangus)  [編成] トランペット5重奏  [演奏時間] 7:30  [出版] 未出版 今年も3/23~25にアメリカのデンバーで開催されるNTC( National Trumpet Competition )ですが、今日紹介するのは、2014年にそのNTCの小アンサンブル部門で優勝したオクラホマ州立大学の牧神の午後への前奏曲です。 吹奏楽経験者なら、ドビュッシーの交響詩「海」やラベルのダフクロなんかが聴きたくて買うCDによく一緒に入っているので、やったことはなくても、ご存知の方も多いとは思います。フルートの低いソロで始まるあの曲です。 まさか、この曲をトランペットだけでやろうなんて、思いもよりませんでした。 しかも、冒頭の雰囲気も本物に負けず劣らずいい感じです。 途中、若干無理を感じる部分もないことはないのですが、見事にドビュッシーの雰囲気を再現しています。お見事! 難度は言うまでもなく高いでしょう。未出版ですが、出版されてもなかなか演奏できるものではなないと思います。 トランペットアンサンブルの可能性を感じさせる編曲です。

H.H blues/トランペット二重奏

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H.H blues  [作曲] 原 朋直  [編成] トランペット2重奏  [演奏時間] 0:30  [楽譜入手先]  ヤマハ (無料) この映像をご覧になった方も多いかと思いますが、10年くらいのYAMAHAのCMで、 N響トランペット奏者の佛坂氏とジャズトランぺッターの原朋直が共演したものです。 作曲は原氏が行っていますが、佛坂氏の奏でるクラシック風旋律と、あとから入ってくる原氏のジャズ風の旋律が見事な融合を見せています。 しかもこの譜面がタダで手に入ります。譜面をみるとそれほど演奏不能なようには見えません。 あの雰囲気を再現するのはなかなかの腕前が必要ですが、さらえない事は無いでしょう。 CM用なので30秒と短いので使いどころが難しいですが、学生のサークルや部活紹介なんかに使うとかっこよくて新入生が増えるかも。

シティスケイプ(都会の光景)/トランペット五重奏

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シティスケイプ (都会の光景) "Cityscapes"  [作曲] E.モラレス (Erik Morales)  [編成] トランペット5重奏  [演奏時間] 9:00  [グレード] E  [出版] モラレス・ミュージック (Morales Music)  [楽譜入手先]  アカデミア・ミュージック トランペットアンサンブル作曲家としてお馴染みE.モラレスの5重奏です。 都会の光景という題名にふさわしいかっこいい曲です。 構成は以下3曲構成になっています。 第一曲 ラッシュアワー  都会のラッシュアワーを感じさせるアップテンポでスタイリッシュな曲です。 第二曲 超高層ビル  超高層をビルから景色を眺めるようなゆっくりとした雄大な曲です。 第三曲 都会のリズム  アタッカで、再び第一曲のようなアップテンポになります。  面白いのがマウスピースをタップしてリズムを刻むところです。運指も指定してあるようで音程があるところも注目です。 聴けば分かると思いますが、難度はEということです。普通に難しそうです。

オーディションのための6つの小品/トランペット四重奏

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オーディションのための6つの小品 "Six pièces d'audition  pour quatre trompettes"  [作曲] J.M.ドゥファイ  (Jean-Michel Defaye)  [編成] トランペット4重奏  [演奏時間] 15:00  [出版] ルデュック社 (Alphonse Leduc)  [楽譜入手先] ヤマハミュージックWeb Shop どういう経緯で作曲されたか不明ですが、何かのコンクールの課題曲で作曲されたのでしょうか。 紛らわしいことに同じ作曲家の同じ曲名でトランペット3重奏、クラリネット4重奏、クラリネット3重奏が存在します。 さらにクラリネットアンサンブルとは別の曲です。3重奏と4重奏が同じ曲のバリエーションかは不明です。 クラリネット4重奏の方はアンサンブルコンテストの全国大会でお馴染みの曲のようで、アンコンで全国狙うならこの曲とすら言われた時期もあるようです。 トランペットアンサンブルの方は全く知られていないですね。(トランペットアンサンブル自体ほとんど全国大会に登場しませんが。。。) 良くも悪くもフランスものらしい曲で、好きな人にはたまらない不協和音多用の楽曲となっています。 題名の通り6楽章からなり、全部演奏すると15分ほどになる大曲です。 難度はコンクール用ということもあり、十分高く、普通の音階ではないため運指も難しそうです。

チャパネカス/トランペット三重奏

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チャパネカス "Chiapanecas"  [作曲] メキシコ民謡  [編曲] ラファエル・メンデス (Rafael Mendez)  [編成] トランペット3重奏  + 伴奏  [演奏時間] 2:30  [出版] カール・フィッシャー (CARL FISCHER)  [楽譜入手先] www.di-arezzo.jp チャパネカスは メキシコのチアパス州の伝統歌謡で 「チアパスの娘たち」という意味だそうです。とても陽気な音楽で盛り上がります。 ラファエル・メンデスはメキシコ出身のトランペッターで軽快なサウンドが持ち味の超絶技巧の名手として知られています。 難度は、中盤まではなんとかなりそうな感じでしたが、ラストは超絶技巧の名手にとっては簡単なんでしょうが、凡人にはやはり無理ですね。 彼の超絶技巧ぶりをご存知”熊蜂の飛行”で。

スウォーム/トランペット四重奏

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スウォーム "SWARM"  [作曲] ナザン・オスト (Natan Ost)  [編成] トランペット4重奏  [演奏時間] 2:00  [出版] ナザン・オスト・ミュージック (Nathan Ost Music)  [楽譜入手先] nathanost.com "SWARM"とは英語で「群れ、うじゃうじゃした群れ、大群、群衆、大勢、たくさん」といった意味だそうです。 なるほど、冒頭はハチの羽音のような始まりです。あとはせっせと働き蜂たちが仕事をしているような風に聞こえますね。面白い曲です。 難度もそれほど高くはなさそうです。

哀愁

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哀愁 "애수"  [作曲] イ・ヨンフン ( 이영훈 )  [編曲] ヴァルター・ヴァレリオ(Valter Valerio)  [編成] トランペット4重奏   [演奏時間] 4:00  [出版] http://trumpetarrangements.blogspot.it  [楽譜入手先] http://trumpetarrangements.blogspot.it (メールでオーダ) 今回は、変わり種をご紹介。 タイトルの原語を見てお気づきかと思いますが、 この曲はおとなり韓国が発祥です。 韓国の人気歌手、イ・ムンセが歌う 애수(エス)[日本語訳:哀愁]がこの曲の原曲です。 何故かこの曲をイタリア人がトランペット4重奏に編曲しているという変わった構図です。 ともあれ偏見なしに聴いていただくと、軽快なようでどことなくタイトル通り哀愁を帯びており なんとも耳に残る不思議な曲です。 なかなかかっこいい編曲なのですが、 譜面を見てみると高音、グリッサンド、フラッターとポップス系のテクニック満載で なかなか真似できない代物となっています。 こちら原曲です。

41のトランペット・デュエット集

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41のトランペット・デュエット集 "41 Trumpet Duets"  [作曲] ヴァシリ・ヴルム (Vasily Vurm)  [編成] トランペット2重奏  [演奏時間] 0:30~(短いデュエット41曲)  [出版] パブリックドメイン  [楽譜入手先] IMSLP (無料) 詳細は不明ですが、ヴァシリ・ヴルムはロシアのトランペット奏者、作曲家でこのデュエット集のほか トランペットのためのトリオ、教則本があるようです。 アーバンにも 68のデュエット集 がありますが、これよりも簡単そうで中級者なら初見でも それなりの演奏ができてしまうレベルです。 デュエットは合奏の基本です。非常にありがたい素材ですね。  No.1 No.5