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指輪物語より第1楽章

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 "Symphony No. 1 "The Lord of the Rings" 1st mov"  [作曲] ヨハン・デ・メイ (J. de Meij)  [編成] トランペットソロ  [演奏時間] 約20秒  [最高音] A  [楽譜入手先]  WBP Plus!(楽天市場店) 今回は吹奏楽の中で活躍するトランペットの紹介です。 ヨハン・デ・メイ作曲の交響曲第1番「指輪物語」より第1楽章 魔法使いガンダルフの序盤に登場するソロです。 この曲は、吹奏楽であるものの少し編成が変わっていてチェロが含まれています。 その、チェロとユーフォニアムの朗々と奏でるテーマを引き継いでモチーフの一部分を歌い上げます。 中低音のチェロ・ユーフォニアムのソリからオクターブ上がってのソロはとても引き立ちます。 交響曲というだけあって全5楽章40分を超える大作です。 大曲で派手な個所も多いのでトランペットを含む金管の見せ場は多いです。3楽章でも1分近くトランペットパートで16分音符を交代で刻むソリがあります。 この曲は、のちにオーケストラへも編曲されています。 さすがロンドン響という圧巻の演奏です。オーケストラ版で改定されたのかトランペットのソロの最後がGの伸ばしとなっています。 こちらは吹奏楽ですが、オーケストラ版とソロが同じです。作曲者本人が指揮しているということはこちらのほうがいいということ? この版を初めて聴いたときは、いい!と思ったのですが、やはり元の最後かげりが見える最初の版が好きです。 (楽譜) 交響曲第1番「指輪物語」全楽章 / 作曲:ヨハン・デメイ (吹奏楽)(フルスコアのみ)【在庫がない場合はお取り寄せ】 価格:20630円(税込、送料無料) (2022/8/31時点) 楽天で購入

6本のトランペットのためのパルティータ

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 "Partita per 6 trombe"  [作曲] イルジー・ラブルダ (Jiří Laburda)  [編成] トランペット6重奏  [演奏時間] 約7分  [最高音]   [楽譜入手先]  Wolfgang G. Haas-Musikverlag Köln e. K.(海外サイト) チェコのラブルダという作曲家の作品です。 3曲の組曲で - Maestoso - Andantino - Vivace という構成です。 厳かなファンファーレのようなゆったりした行進曲のようなMaestoso。 悲しげな旋律がとても美しい、Andantino。 細かいパッセージの旋律がフーガのように重なっていきファンファーレのように一度終了したあと、ゆっくりした静かな旋律を挟んで再度盛り上がり終結します。 とても上品な作品で特に2曲目は白眉です。3曲目が少し盛り上が欠けとらえどころのないところが少し残念ですがとても良い作品だと思います。

音階練習

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普段は、トランペットアンサンブルを中心にトランペットの活躍する曲や譜面をご紹介していますが、今回は基礎練習についてです。 トランペットの基礎練というと、やはりロングトーン、リップスラー、タンギングでしょうか。確かにこれらは重要な練習ですし、多くの方や教則本で取り上げていますのでここでは割愛します。 今回注目したいのは、音階練習です。特にメジャースケール、マイナースケールは西洋音楽の基本であり、これを演奏する上で避けて通ることはできません。 もちろんスケール練習は、アーバンをはじめいろいろな教則本に登場します。 ところが、ほとんどの教則本は、はじめは調号なしのBb dur(Cメジャー)から始まり、次はフラット1つのEs dur(Fメジャー)、シャープ1つのF dur(Gメジャー)といった具合に運指の都合を意識した順番となっていることが多いです。 確かに、初心者で指使いもままならない人にとってはいきなりシャープ6つは厳しいと思います。しかし、ある程度、指使いを覚えた人であれば、声楽の練習のように順番に下から半音ずつ上がったほうがいいのではないかと考え、最低音のEから始まる音階練習を作りました。 慣れないうちは # は赤、 ♭ は青にしている色付きのものを使用するとわかりやすいです。 リンクよりご自由にダウンロードしてお使いください。 音階練習(色付き)楽譜ダウンロード(無料) 音階練習 楽譜ダウンロード(無料) 下のEからハイFまで上がるメジャー・マイナーのスケールです。 ウォームアップの時に下から最高音が真ん中のBbのスケールぐらいまでゆっくり演奏すると口も指もほぐれます。下のE durは慣れないうちは、かなり指がもつれると思います。 練習の中盤ではハイトーン域に挑戦してみるのもいいかもしれません。ただし自分の力量に合わせてくれぐれも 無理のない音域まで にしてください。 アーティキュレーションのバリエーションとしては前半2小節を繰り返すのもいいでしょう。すべてスラーにしたり、すべてスタッカートにしたり、2音ずつペアにスラーをつけたりいろいろなバリエーションで練習してみてください。 ただし、音階練習ということを忘れないでください。時々チューナなどを使用して 丁寧に音程を確認 してください。 覚えてくると譜面を見ずに全種類のスケールができるようになります。シャープ・フラ