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トランペットの祝祭

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"The Feast of Trumpets"  [作曲] F.マクベス (F. Mcbeth)  [編成] 吹奏楽  [演奏時間] 約6分  [最高音] ハイC  [出版] サザンミュージック  [楽譜入手先]  ミュージックエイト   今回は、トランペットという名を冠した吹奏楽作品の紹介です。 部屋を整理していたら古いカセットテープが出てきて1曲目に入っていました。 おそらく当時は、同作曲家の超有名曲である「マスク」目当てでダビングしていたものと思われ、タイトルを見てもピンとこないので聴いてみました。 なるほど、派手でトランペットもまあまあ活躍し冒頭にはハイCまで出てくるものでしたが、トランペットを冠するほどでもないのではないかと、少し調べてみたらわかりました。 「トランペットの祝祭(The Feast of Trumpets)」とは、ローシュ・ハッシャーナーというユダヤ暦の新年祭で、この祭りの旋律は、伝統的なショファール(ラムの角笛)の呼び声に基づいています。タイトルにある「トランペット」いわゆるトランペットを指しているわけではなく、ホーン(角笛)のことで「トランペット」というタイトルは、聖書(ジェームズ王訳)がラムの角笛をトランペットと表現したことに由来しているようです。 ショファール(ラムの角笛)はツィンクなど似た角笛でトランペットいうよりホルンに似た音です。 [ショファール(ラムの角笛)の音色] 実際にこの曲もトランペットよりもホルンの方が活躍しているようにも思えます。 この祭りを題材にマクベスが吹奏楽作品にしたものがこの作品ということになります。 [トランペットの祝祭] 調べてみたらあまりトランペットに関係ないという結果でしたが、トランペット雑学として取り上げました。

9本のトランペットのためのファンファーレ

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"Fanfare for 9 Trumpets"  [作曲] 岩田恵子 (IWATA, Keiko)  [編成] トランペット9重奏  [演奏時間] 1:10  [グレード] 4  [最高音] ハイC  [出版] ネクサス音楽出版  [楽譜入手先]  ネクサス音楽出版   最近(2023年5)出版されたトランペットアンサンブルを発見したのでご紹介します。 トランペット奏者で作編曲家の岩田恵子さんの9本のトランペットのためのファンファーレです。 少しゆったりしたテンポのファンファーレが3本×3本の編成で折り重なり、その冒頭のモチーフを引き継いだ形でさわやかで軽快な主部が始まります。重なるベルトーンが面白い作品です。 最高音はハイCまでありグレードも4とそう簡単ではないと思いますが、短くてオープニングにピッタリで挑戦しがいのある作品です。

トランペット7重奏のための五つの組曲

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"5 Suites for Seven Trumpets"  [作曲] 福島 弘和  [編成] トランペット7重奏  [演奏時間] 12:00  [出版] 風の音ミュージックパブリッシング合同会  [楽譜入手先]  フォスターミュージック   吹奏楽で数多くの名作を生み出している福島 弘和氏オリジナルのトランペットアンサンブル作品です。 以下、5つの曲からなり、ジャズっぽい二つのスケルツォが印象的な作品です。  I. Fanfare  II. Scherzo I  III. Lullaby  IV. Scherzo II  V. Finale - Rondo 全体で10分を超える大作で聴きごたえ十分ですが、演奏難度もかなりのもので、補佐的な意味でピッコロ持ち替えの指定があるとのことです。 著名な作曲家がトランペットのためにオリジナルのすばらしい曲を作曲してくれることはとてもありがたいことですね。(もう少し簡単にしてもらえるとなお嬉しい。。。)