投稿

7月, 2022の投稿を表示しています

Nothing Is Impossible(不可能な事はない)

イメージ
"Nothing Is Impossible"  [作曲] エディ・ルイス(Eddie Lewis)  [編成] トランペット3重奏  [最高音] G  [演奏時間] 3分半  [出版] Tiger Music  [楽譜入手先]  Tiger Music エディ・ルイス氏作曲のトランペット3重奏です。 このブログでは、同氏の作品を ドリアンダンス 、 Count Your Blessings と易しくてよい作品を取り上げていますが、その中では少し難度の高い作品となっており曲の内容も充実しています。 難度が高いといってもGまでなので練習すれば何とかなるレベルです。 オリジナルの作品のようですが、冒頭から聞きやすい郷愁を誘うメロディー、少しテンポアップしたあとマーチのような明るいテーマ、続いて変拍子が面白い部分、最後に落ち着いて曲が終わります。(さらにきつくなるけど、ここで盛り上がるともっと良かったかなぁ) いろいろな要素があって楽しめる良い作品だと思います。 ルイス氏はたくさん曲を発表していおり、注目の作曲家です。今後もいろいろ紹介していきたいと思います。

序曲『静かな海と楽しい航海』

イメージ
 "Calm Sea and Prosperous Voyage"  [作曲] F. メンデルスゾーン(F. Mendelssohn)  [編成] トランペット3重奏  [演奏時間] 40秒  [最高音] A  [楽譜入手先]  IMSLP(無料) メンデルスゾーンでトランペットといえば、パパパパーンで有名な結婚行進曲だと思いますが、今回紹介するのは、曲の最後に華々しいファンファーレで活躍する、序曲『静かな海と楽しい航海』です。 約12分の序曲の最後で岸への到着の喜びを示表す3本のトランペットによるファンファーレのようです。 in DなのでB管の場合、シャープ4つとなり複雑な指使いとなりますが、作曲当時はナチュラルのD管を使用しているはずなのでドミソレしかありません。 tutti のあとのフェルマータに続き、トランペット3本のみで開始され、木管が加わり、同じ音型をホルンが引き継ぎ、とても華やかで勇ましいファンファーレです。 調も含めて、ドヴォルザークの交響曲第7番の第2楽章の最後に似ていますが、メンデルスゾーンのほうが先に作曲しているのでドヴォルザークがまねしたのでしょうか。

マシーン・フォールズ~4本のトランペットのためのカノン風ファンファーレ

イメージ
 "Machine Falls ~ canonic fanfare for four trumpets"  [作曲] E.モラレス(E.Morales)  [編成] トランペット4重奏  [演奏時間] 2分半  [出版] Morales Music  [楽譜入手先]  アカデミアミュージック    Theodore Front Musical Literature(海外) 昨今のトランペットアンサンブル界で常に新しい作品を発表してくれる作曲家、E.モラレスの作品を紹介します。 このブログでも、 サイクロン 、 シティスケープ 、 メタリック・フューリー 、 X1 と数多く紹介してきました。 今回は、2020年発表の4本のトランペットのためのファンファーレで短い作品です。 副題にあるようによく聴くとカノンーつまり、同じことを後のパートが演奏しているんです! ところどころ同じ動きでハモったり、現代音楽のような前衛的な響きになったりと面白い作品です。 一番有名なのはもちろんパッフェルベルのカノンですが、こういう作品が書けるひとの頭はどうなっているのでしょうか。 ちなみにMachine Fallsをググるとテネシー州の滝のようですが、詳しいことは不明です。 この作品は、モラレスが書いた15の短い練習という教則本の巻末に収められているようです。 難度は跳躍も多くかなり高そうです。(練習曲を15やるとできるようになるのか?😏)