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6月, 2017の投稿を表示しています

ネオン・ファンファーレ/トランペット六重奏

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"Neon Fanfare"  [作曲] E . ロス(Elaine Ross)  [編成] トランペット6重奏  [演奏時間] 5:30  [グレード] 5  [最高音] ハイBb  [楽譜入手先]  Sheet Music Plus  (サンプルあり) 静かなベルトーンの冒頭のあと少し大人な雰囲気を醸し出すフリューゲルのソロでで始まります。作曲の背景は不明ですが、夜のネオンの雰囲気ということでしょうか? 徐々に不協和音を伴って緊張感を増していき、速いテンポの部分へ突入します。 メインのこの部分、実は7/8という変拍子なんです。 グレードは5ということで、やはりなかなか難しいですね。 <ノース・ダコタ大学の演奏> <TAMUK トランペットアンサンブルの演奏>

聖堂/トランペット五重奏

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"La Catedral"  [作曲] アンドレス・バレロ=カステルス(Andrés Valero-Castells)  [編成] トランペット5重奏(2本のピッコロと3本のトランペット)  [演奏時間] 5:00  [楽譜入手先]  ヤマハ・ミュージック カステルスはスペインの作曲家で、吹奏楽曲「交響曲第1番 ムルタの谷」や「ポリフェーモ」などで有名です。 作曲は1990年なのですが、バロック時代のヴィヴァルディの作品のような雰囲気を持つ作品です。そのため、5重奏ですが、2本はピッコロを使用しているようです。 ピッコロパートは当然高音域なので難度が高くなります。 とても美しいゆっくりしたコラールが印象的でこの作品の魅力の一つです。 コラールのあとはallegroの明るく軽快なテーマを含む4つの部分を経て、コラール直後のテーマが再現されます。 まったく奇をてらった要素がないので聴きやすく魅力的な曲ですが、演奏する方は大変そうです。

夕べに/トランペット四重奏

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"Au Soir"  [作曲] G . エネスコ(George Enescu)  [編成] トランペット4重奏  [演奏時間] 3:30  [楽譜入手先]  mcnaughtan (楽譜サンプルあり) ルーマニアの作曲家、エネスコのトランペット4重奏です。 同時期に作曲されたトランペット・ソロの「伝説」という曲は多少知られていると思いますが、こちらはあまり知られていないですが、とても繊細で美しい名曲です。 夕陽を思わせる暖かくもどこか寂し気な冒頭のテーマ、少し田舎臭さのあるユニゾン&ソロの中間部を経て冒頭のテーマがミュートで再現されます。 まるで日が沈んでいくように静かに幕を閉じます。

プロムナード 組曲「展覧会の絵」より/トランペットソロ

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"Promenade from Pictures at an Exhibition"  [作曲] M . ムソルグスキー(Моде́ст Петро́вич Му́соргский)  [編曲] M . ラヴェル (Joseph-Maurice Ravel)  [編成] オーケストラ  [演奏時間] 30:00 (冒頭ソロ部分 0:30)  [楽譜入手先] IMSLP  (Arrangements and Transcriptions タブ) 今回もアンサンブルではなくトランペットの活躍するオーケストラ曲です。 この曲を聴いたことがないという方はまずいないでしょうが、トランペットのドソロで始まる、ムソルグスキーの展覧会の絵です。 実はこの曲ピアノ版がオリジナルで、ラヴェルがオーケストラに編曲したものが非常に有名になっています。 スコアを見ていただければ分かりますが、譜面はそれほど難しくないです。最高音もAbなので練習すればできる(はず)なのですが、やはり冒頭ソロというのはきついですね。 この、プロムナードは5回ありますが、もう一度トランペットソロで半音上がったものが現れます。 そのほか、ピッコロトランペットで演奏することの多い、サムエル・ゴールデンベルクとシュムイレ、キエフの大門とトランペット大活躍の楽曲です。 こちらがオリジナル版です。 随分雰囲気が違いますが、こちらも素敵です。

6本のトランペットのための音楽/トランペット六重奏

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"Music for Six Trumpets"  [作曲] V. ネリベル(Vaclav Nelhybel)  [編成] トランペット6重奏  [演奏時間] 4:30  [グレード] 3  [楽譜入手先]  アカデミア・ミュージック   ミュージックエイト  [楽譜サンプル]  スコアサンプル 吹奏楽では交響的断章などで有名な作曲家のネリベル(最近はあまり演奏されないのでしょうか!?)ですが、根強いファンも多く(!?)私もその一人です。 以前紹介した、トランペット3本のための、 12の演奏会用小品 でもネリベルサウンドを堪能することができますが、6重奏を発見しましたのでご紹介します。 6本あるとネリベルお得意のベルトーン積み上げの不協和音が効いてきますね。 最初は、タイミングが違うだけで全員同じ音で上昇していきます。 何度かミュートの刻みがありますが、その度に曲が展開していき、最後は、ネリベルの吹奏楽作品を彷彿させるように、だんだんと緊張感が高まっていきます。 残念なのは、最後にもうひとひねり欲しかったかな、というところです。 作曲の経緯がわからないので何とも言えませんが、5分以内でグレード3という依頼なのかもしれませんね。 サンプルスコアみるとわかりますが、全員同音の出だしの低いHの音はBb管だとちょっといやらしいですね。ただ、グレード3ということからも、きっちりリズムさえ押さえれば割とネリベルっぽくなりそうですね。 こちらは多重録音によるものです。 音があるときに映像が映るようになっています。シャツの色を変えているところもこだわりを感じます👌

ソーラス/トランペットソロ

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"Solus"  [作曲] S. フリードマン(Stanley Friedman)  [編成] トランペットソロ  [演奏時間] 12:00  [構成] 5曲構成   1. Introduction 2. Furtively 3. Scerzando 4. Waltz 5. Fanfare  [出版社] BIM社  [楽譜入手先] 楽天ブックス  [楽譜サンプル]  サンプル 今回紹介するのは、無伴奏トランペットソロのソーラスです。 この曲はS. フリードマンによって1970年に作曲された、トランペットの可能性を最大限に試した実験的な作品です。 まずは、一番有名な、最終曲 ファンファーレをお聴きください。 なんか変な音なのお気づきでしょうか? 実は、あの小さい2番管を抜いて演奏しているんです! 基本的に2番ピストンは抑えたままの指使いなのですが、たまに2番を抑えない箇所があるので観客は音量差にびっくりすると思います。 また、スライドを徐々に長くしていくような指定もあり、通常のテクニック以外の技術も必要になってくる難曲です。 最終曲に限らず、いろいろな技巧を駆使しているようで、フラッターなんかはもちろん、ペダルトーン(譜面はヘ音記号!)や バルブトレモロ(替え指のトレモロ)中には声を出す!というのもありますね。面白い。なんでもありです。 以下は全曲演奏しています。最後に2番管抜いています(笑)