アイス・ジャーニー/トランペット四重奏

"Ice Journey"

 [作曲] ジェイソン・バソコ(Jason Basoco)
 [編成] トランペット4重奏
 [演奏時間] 3分半
 [最高音] ハイC
 [出版] Balquhidder Music
 [楽譜入手先] Balquhidder Music(海外) Presto music(海外)

作曲家と曲の背景についての詳細は分かりませんが、面白い曲を発見しましたので紹介させていただきます。残念ながら国内での楽譜の取り扱いはないようですので、今後取り扱われることを期待したいです。

アップテンポの変拍子5/4と7/4が交互に繰り返される冒頭は、リズミカルでありながら寂しげでもあり、くわくわくもする不思議なイメージがわきます。(ゲームミュージックのようにも聞こえますね)
中間部の最高音ハイCから下るベルトーンはまた違う美しさを感じさせます。
ベルトーンを繰り返し展開し盛り上がって静止した後、短いコラール風のゆっくりした部分(この部分美しいのでもっと聞きたい!)を経て冒頭の断片が再現され終結します。

タイトルのIce Journey(氷の旅)がどういう経緯でつけられているか不明ですが、聴きようによっては雪が降り、積り、雪崩を繰り返し、静まり、さらに、雪が降る・・・なんていう勝手な解釈もできますが(氷でない?ですね)場面展開が見えるためいろいろな想像ができてる曲です。
3分ちょいの曲には酷な注文ですが、展開部分がいまいち(もう少し劇的に展開してほしかった)なのと、美しい部分があまりに短すぎるのがもったいない気がしますが(この部分のモチーフだけで1曲できるというのは大袈裟?)トランペットの魅力が十分発揮された曲ではないかと思います。

グレードについても特に明記されていませんが、高いように感じます。
しかし、初見は無理にしても、時間をかけてリズム感とアクセント、短めでしっかりした発音にすればそれなりに聴こえる作品に思えます。
中間部のハイC一音(ミスしてもあまり致命的にはならない?)を乗り切れば、それほど高音もなく時間的にも3分半とお手頃なのでアンコンなどにも向いているように思います。
挑戦してみる価値がありそうな一曲です。

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