教会のステンドグラスより大天使ミカエル

"San Michele Arcangelo ~ Vetrate di Chiesa"

 [作曲] O.レスピーギ (Ottorino Respighi )
 [編成] オーケストラ
 [演奏時間] 約2分(ソロ部分)
 [最高音]ハイD

一昔前までレスピーギといえば吹奏楽コンクール全国大会の定番でした。
今年(2023)の全国大会では全部門でわずか1団体となりました。(参考:吹奏楽コンクールデータベース)魅力あるオリジナル作品が増えてきたことの裏返しではあるのですが、やはりレスピーギの魅力は褪せるものではありません。
ローマ三部作やベルキスが圧倒的に有名で多く演奏されていますが、教会のステンドグラスも同様に演奏されています。この曲が日本で有名になったのは吹奏楽コンクールのためではないか(Wikiより)との指摘もあるようです。

レスピーギといえば金管なかでもトランペットを大活躍(酷使?)させてくれる作曲なのですが、彼は実はビオラ奏者なんですね。

この曲でも多分に漏れず大活躍です。
特に第二曲の「大天使ミカエル」ではギンギンに鳴らしたかと思えば、後半でステージ裏からの麗しいソロです。
ローマの松「カタコンブ付近の松」やベルキス「饗宴の踊り」でも同様の使われ方をしていますがこちらは最高ハイDまでのハイトーンが要求されます。
スコアの指定はB管ですが、プロでもピッコロを使用しているような音です。

ミカエルはサタンとの闘いを指揮した天使だそうですが、冒頭や後半のこの激闘を表すかのような激しい部分とは打って変わって終結の直前の天から降り注ぐ天の光や天使のささやきのような美しさです。
が、このソロを任されたら恐ろしくて夜も寝れないでしょうね😱

コメント

このブログの人気の投稿

はぐれ刑事 純情派 オープニングテーマ/トランペット・ソロ

ノーベル・ファンファーレ/トランペット四重奏

2本のトランペットのための協奏曲 A.ヴィヴァルディ作曲