音階練習
普段は、トランペットアンサンブルを中心にトランペットの活躍する曲や譜面をご紹介していますが、今回は基礎練習についてです。
トランペットの基礎練というと、やはりロングトーン、リップスラー、タンギングでしょうか。確かにこれらは重要な練習ですし、多くの方や教則本で取り上げていますのでここでは割愛します。
今回注目したいのは、音階練習です。特にメジャースケール、マイナースケールは西洋音楽の基本であり、これを演奏する上で避けて通ることはできません。
もちろんスケール練習は、アーバンをはじめいろいろな教則本に登場します。
ところが、ほとんどの教則本は、はじめは調号なしのBb dur(Cメジャー)から始まり、次はフラット1つのEs dur(Fメジャー)、シャープ1つのF dur(Gメジャー)といった具合に運指の都合を意識した順番となっていることが多いです。
確かに、初心者で指使いもままならない人にとってはいきなりシャープ6つは厳しいと思います。しかし、ある程度、指使いを覚えた人であれば、声楽の練習のように順番に下から半音ずつ上がったほうがいいのではないかと考え、最低音のEから始まる音階練習を作りました。
慣れないうちは#は赤、♭は青にしている色付きのものを使用するとわかりやすいです。
リンクよりご自由にダウンロードしてお使いください。
下のEからハイFまで上がるメジャー・マイナーのスケールです。
ウォームアップの時に下から最高音が真ん中のBbのスケールぐらいまでゆっくり演奏すると口も指もほぐれます。下のE durは慣れないうちは、かなり指がもつれると思います。
練習の中盤ではハイトーン域に挑戦してみるのもいいかもしれません。ただし自分の力量に合わせてくれぐれも無理のない音域までにしてください。
ただし、音階練習ということを忘れないでください。時々チューナなどを使用して丁寧に音程を確認してください。
覚えてくると譜面を見ずに全種類のスケールができるようになります。シャープ・フラットの多い曲で自然と指が回るようになります。
短音階は旋律短音階ですので上りは主音の前の二つの音が半音上がり、下りは元に戻ります。
ちなみにシャープ6つの音階は中音域ではフラット6つにしています。(E durとFes dur, cis molとdes mol)同じことをやってもイメージ変わりますね。
半音上がるとシャープが7つ増えるもしくはフラットが5つ増える。調号の勉強にもなりますね。
この機会に音階についてじっくり考えてみるのもいいかもしれません。
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