交響曲第1番より/トランペット三重奏
"Symphony No.1"
[作曲] A. カゼッラ (A. Casella)[編成] トランペット3重奏
今回はオーケストラ曲中のトランペットアンサンブル紹介します。
イタリアの作曲家、アルフレード・カゼッラの交響曲第1番の第三楽章の途中に現れる美しく寂しげな3重奏です。トロンボーンに導かれ、ホルンとティンパニともに始まりますが4小節でトランペット3本のみのソリとなります。途中ホルンが一瞬入りますが、1分弱トランペットの独壇場となります。
ポコ・マルカート、アクセントの指示はありますがp で開始され、mf の部分はエスプレッシーボで歌い上げます。1拍目のリズムが変化していき再びホルン・ティンパニが加わり、三連を伴いリズミカルに強くなりテュッティに戻ります。
交響曲でこれだけ長いトランペットのみのソリ、しかもファンファーレのような派手系ではなく、しっかりと歌い上げ聴かせるものはなかなか珍しいのではないでしょうか?
ゆっくりとしたテンポなので譜面自体はそれほど難しくありませんが、in Fで書かれているため最高音はAとなり、しっかりとしたロングトーンができないと曲にならないでしょう。
演奏される機会も少なくCDもあまりない曲ですが、トランペットの活躍する曲として紹介しました。
(29:10付近からがトランペットソリです)
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