海賊たちの上陸

"The Corsair's Landing" [作曲] R. シェルドン(R. Sheldon) [編成] トランペットソロ [演奏時間] 25秒 [最高音] D [楽譜入手先] ミュージック・エイト いつもはオーケストラの曲でのトランペットが目立つシーンを紹介していますが、今回は吹奏楽からの紹介です。 1980-90年代に流行ったロバート・シェルドン作曲の海賊たちの上陸です。 ワンピースもパイレーツ・オブ・カリビアンなかった当時、私にとって海賊はこれでした😅 高校に入学して先輩たちが演奏していたのがこの曲、いつかあのソロを吹きたいと憧れたものでした。 曲はいわゆる三部形式の小品で聴きやすく、冒頭の金管のファンファーレから行進曲風の前半、しっとりと歌い上げる中間部、冒頭のモチーフが再現され終結します。 中間部のトランペットのソロはとてもよくできていて、怖くない下のB(しかも mf )から徐々に上がっていき、EsからDへ跳躍があるものの、クレッシェンドからの f のためそれほど無理なく上がれると思います。途中で2ndがはいってきて3度の和音奏でます。これがまた美しい。このテーマが転調してa2(アデュー:ソロから2本になること。高校生の時は知らずにそのままひとしきりソロでおいしく吹かせていただきました😅)になり、ひとしきりのテーマをトランペット1st、2ndパートで奏でホルンのソロを引き継ぎ、最後にまどろむようにソロに戻ります。ここがまたおいしい。 簡単なのに、美しく感動的。(ブラームスもこれくらい簡単にしてくれりゃあいいのに。。。) シェルドンさん、よくぞこのソロをトランペットにしてくださいました。