3つのミニアチュア

"Three Miniatures" [作曲] C. ニーダム (Clint Needham) [編成] トランペット四重奏 [演奏時間] 5分 (三楽章構成) [最高音] ハイB(in B読みの場合) [グレード] 6 [楽譜入手先] Triplo Press Bugles Across America の5周年記念にアメリカの作曲家 C. ニーダムがに委嘱された作品です。About Usに書かれているように、Bugles Across Americaはアメリカの退役軍人の葬儀のための葬送ラッパ演奏のボランティア団体のようです。 この中で”TAPS”を演奏するという言葉があるのですが、この”TAPS”とは、元々消灯ラッパを意味するものらしく、現在ではアメリカの軍人の葬儀などで演奏されます。自然倍音のみで演奏できるのですが、ファンファーレと違ってゆっくりとしたテンポでどこか哀愁を帯びています。(アメリカ海軍軍楽隊のホームページより公開されている譜面です。) 曲の紹介に戻りますが、次の短い3曲で構成されています。 第1曲 Fanfare(ファンファーレ) とても華々しいファンファーレです。少しわかりにくいですが冒頭の華々しい部分が落ち着いたところでTAPSを象徴する上昇系の3音が出現します。 第2曲 Eternal Call of Taps(不滅のTaps) Bugles Across Americaを象徴するTAPSのドミソが調や形を変えて随所にちりばめられています。厳かで美しい楽句です。 第3曲 Fugue and Flourishes(フーガとファンファーレ) 6/8拍子のフーガに続き、16分音符の2音反復が多用され最後に落ち着いたてTAPSのようなフレーズが出現し終結します。 グレードはやはり6と高めです。1、3曲とも早いパッセージが多く難しそうです。 ただ全曲で5分とアンコンで挑戦できそうな曲でもあります。